1960〜1979年の演奏
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CD1(KING KICC8104)
CD2(DECCA 480 8895)
ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
7:04/9:11/5:01/8:51
(第1楽章リピート:原典版)
ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団
録音 1961年7月
この録音はモントゥーが晩年の86才の時のものです。その彼がカラヤンのような速いテンポでぐいぐい引っ張っていくのはとても見事で、聴いていて年はまったく感じません。
交響曲第5番はどっしりとした重厚な第1楽章はきびきとした演奏です。ホルンはまだタックウェルが首席だった当時の録音ですから、好きな人にはすぐにわかります。運命の動機はしっかり強調しています。展開部の弦の厚みは聞き物でしょう。木管とホルンのかけあいは静かに響きます。のびのび演奏するオーボエのカデンツァもきれいです。再現部の運命の動機はファゴットだけで演奏しています。
第2楽章は弦のうまさが聴きものでしょう。中間部の木管四重奏はこの曲の中でも最も美しい部分ですが、これが美しい。そのあとにタックウェルのホルンが朗々と響くのもいいですね。
第3楽章もホルンの動機が高らかに響きます。そしてトリオで若干テンポを落としてリズムをしっかりと強調しているところは注目でしょう。
第4楽章は堂々とした演奏で、オーケストラの完璧なアンサンブルが聴けます。聴いていますとなんとなくホルンのタックウェルがオーケストラを引っ張っているように聞こえます。コーダまでくるとパワーが落ちてきそうですがなかなかどうして一気にテンポの変化もなく終わります。見事でした。
CD2はロンドン交響楽団とウィーン・フィルハーモニーの録音をまとめた全集です。 |
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