1960〜1979年の演奏


フェレンツ・フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団(1961)
CD−R(TREASURE OF THE EARTH TOE2089)

1.バルトーク/ピアノ協奏曲第3番Sz119
2.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
   9:13/13:13/6:32/9:27(38分25秒) 
  (第1楽章リピート:ワインガルトナー版)

  アニー・フィシャー(ピアノ)(1)       
  録音 1956年3月ライヴ(1)
      1961年9月10日
       ラスト・コンサート・ライヴ(2)  
       以上 モノラル録音    

 フリッチャイはアニー・フィッシャーとバルトークのピアノ協奏曲を1960年にもバイエルンで共演していました。母国ハンガリーの作曲家バルトークの演奏のスペシャリストだったフリッチャイとフィッシャーの演奏は緊張感豊かな演奏です。
 ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」はフリッチャイがベルリン放送をを指揮した最後のコンサートでした。このあとベルリン・フィルと「運命」の録音をしています。スタジオ録音もスローテンポですが、このライヴはそれ以上にスローです。第1楽章の遅いいテンポは速いテンポの演奏を聴いたあとに聴くとびっくりです。ましてや第2楽章の足取りの重さはアダージョではないかと思うほどです。
 第3楽章はまだそれほど遅くは感じませんがコーダに入ってからのテンポの落とし方は尋常ではありません。フィナーレは遅いながらも重厚な響きの演奏です。ここにきてフルトヴェングラーに風貌がよく似たフリッチャイにフルトヴェングラーを感じます。曲の最後のフェルマータでティンパニがクレッシェンドして終わっていたのにはびっくりでした。


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