ベートーヴェン/ホルン・ソナタ

ヘルマン・バウマン(1969)

CD(TELDEC 3984-21708-2)

 オリジナル楽器によるベートーヴェン室内楽集
1.ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調「街の歌」Op11
2.2本のフルートの為のアレグロとメヌエットWoO26
3.ホルン・ソナタ へ長調Op17
4.オーオエ、3本のホルンとファゴットのための
                 五重奏曲変ホ長調

 ヘルマン・バウマン(ナチュラルホルン)(3&4)
 ピート・ホニング(クラリネット)(1)
 アンナ―・ビルスマ(チェロ)(1)
 スタンリー・ホークランド(フォルテ・ピアノ)(1&3)
 フランス・フェスター(フルート)(2)
 マルティン・バカル(フルート)(2)
 アド・マーター(オーオエ)(4)
 ブライアン・ポラード(ファゴット)(4)
 アドリアン・ファン・ウォウデンベルク(ナチュラルホルン)(4)
 ウェルナー・マイエンドルフ(ナチュラルホルン)(4)
   録音 1969年5月

 このアルバムはベートーヴェン生誕200年を記念して録音したオリジナル楽器による室内楽集です。
 ピアノ三重奏曲第4番「街の歌」はピアノ、クラリネットとチェロによる演奏です。ピアノは古楽器のフォルテピアノですから独特の響きがあります。3つの楽章になります。ピート・ホニングの美しいクラリネットが響き渡る素晴らしい演奏です。第2楽章のアダージョは大変美しい主題が歌われます。チェロもきれいです。第3楽章はピアノの華麗な響きが聴かれます。よい演奏です。
 「2本のフルートの為のアレグロとメヌエット」はフランス・フェスターとマルティン・バカルのフルートによる演奏です。フルートの美しい音色が聴かれる作品です。きれいなフルートです。メヌエットは楽しそうな主題を歌います。
 ホルン・ソナタはヘルマン・バウマンのナチュラルホルンによる演奏です。第1楽章はバウマンのナチュラルホルンが滑らかで、実に素晴らしい演奏です。ストップ音がきれいです。提示部から展開部、再現部と大変素晴らしい演奏です。自然倍音がきれいです。短い第2楽章に続く第3楽章はロンドでアレグロ・モデラート、ピアノのきらめきとホルンの流麗な演奏は素晴らしいものです。バウマンが歌うこのホルン・ソナタはきれいなものです。ナチュラルホルンでここまできれいに演奏してくれて嬉しいです。絶賛したいと思います。
 オーオエ、3本のホルンとファゴットのための五重奏曲は3本のホルンに始まります。この作品はオーボエとファゴットによる木管の響きとナチュラルホルンのアンサンブルが作る独特の響きが素晴らしいです。バウマンとウォウデンベルクとマイエンドルフによるホルン・アンサンブルの魅力があります。良い響きが聴かれます。第1楽章、第2楽章ともにきれいな演奏です。第3楽章のハイトーンは素晴らしい響きです。これは素晴らしい演奏です。


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