1929年までの演奏

ウィレム・メンゲルベルク／ニューヨーク・フィルハーモニック

ＣＤ（Ｂｉｄｄｕｌｐｈ　ＷＨＬ　０２５-２６）　

ベートーヴェン／交響曲第５番ハ短調Ｏｐ６７「運命」より
　　第１楽章　　（６：２０）
　　（リピート無し：ワインガルトナー版）

　ウィレム・メンゲルベルク指揮
　　　ニューヨーク・フィルハーモニック
　　録音　１９２２年４月１１＆１４日　

　これはアークスティック録音時代にメンゲルベルクが第１楽章だけ録音したものです。電気録音になる３年前でした。音はほんとによくないのですが、１９１３年のニキシュよりはまだいいです。
　テンポは速くもないですし、ことさら運命の動機を強調することもなく,淡々と演奏していました。ただ提示部の第２主題はポルタメントをかけて粘っこく演奏しているのはこの時代らしいです。ホルンのファンファーレは力強く演奏していました。この演奏は音はよくないのですが、楽器はよくわかりますし、メンゲルベルクの音楽作りも伝わってきました。貴重な録音でした。