モーツァルト/ホルン協奏曲

2番/近藤 望(1971)
CD(MDS−QV1924)

近藤 望 ホルン協奏曲集
1.外山雄三/ホルン協奏曲第1番より
2.モーツァルト/ホルン協奏曲第2番変ホ長調
3.ロゼッティ/ホルン協奏曲第1番ニ短調
4.ヒンデミット/ホルン協奏曲
5.R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番変ホ長調

  近藤  望(ホルン)(1〜5)
  手塚幸紀指揮(1、3&4)
  泉庄右衛門指揮(2) 
  朝比奈 隆指揮(5)
  大阪フィルハーモニー室内管弦楽団(1&3)
  大阪フィルハーモニー交響楽団(2、4&5)
  録音 1971年2月27日(2)
      1973年1月25日(4)
      1973年4月23日(5)
      1975年6月25日(1&3)

 近藤 望は大阪フィルの首席ホルン奏者でした。この演奏はリサイタルや大阪フィルの定期演奏会のライヴ録音です。
 モーツァルトの2番は同時期に録音した千葉馨に勝るとも劣らない演奏です。軽いヴィブラートが心地よい響きになっています。
 外山雄三のホルン協奏曲は近藤望に献呈された曲で、日本の馬子歌が主題となっています。きれいな曲で豊かなヴィブラートが小節のきいた歌になっています。なお第1楽章だけが収録されています。
 ロゼッティのニ短調は恩師エーリヒ・ペンツェルが初めて録音した名曲ですが、近藤の演奏は完璧です。ときおりペンツェル先生かと思うような演奏です。第2楽章のカデンツァはペンツェルのものでした。
 ヒンデミットの演奏は1973年の録音ですが、生演奏そのものが少ない曲でそれを完璧に吹いています。驚きの演奏です。時にはデニス・ブレインを彷彿させる名演です。
 R・シュトラウスの1番は朝比奈隆との共演で1973年の定期公演での演奏でした。非常に伸びやかに堂々とした冒頭が印象的です。朝比奈のサポートもさすがで素晴らしいです。2〜3楽章のソロも文句なしでした。


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