2000年代の演奏

エルンスト=エーリヒ・シュテンダー(オルガン)(2001)
CD(Ornament 11457)

 ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
  7:40/8:51/4:48/10:50
  (第1楽章、第4楽章リピート:シュテンダー編)

 エルンスト=エーリヒ・シュテンダー(オルガン)
     録音 2001年

 このCDはエルンスト=エーリヒ・シュテンダーがオルガン用に編曲した版の初録音です。リューベックの聖マリア教会のパイプオルガンを使って演奏しています。残響約6秒のホールをよく生かした演奏をしています。この残響をフェルマータのようにも使っているようでした。
 パイプオルガンはリコーダーのように空気振動だけのフルー管と金属のリードを振動させるリード管からなっていますが、このやわらか音のフルー管と大きな音の出るリード管を使い分けてこの曲の雰囲気を出しています。弱音はフルー管、強い音はリード管を主に使っています。 
 全体としてこれはオルガン曲としてのベートーヴェンを聞くといいった感じがありますので、演奏の評価はしませんが、速いテンポの演奏でありながら音色の違いで聴く者を飽きさせません。第3楽章のフーガはあっというまに終わって驚きます。オルガンをたっぷり堪能できました。カップリングの交響曲第1番もいい演奏です。


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