モーツァルト/ホルン協奏曲
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CD1(DGG F32G−20232)
CD2(DGG 427 814-2)
CD1
1.モーツァルト/クラリネット協奏曲イ長調
2. 〃 /ホルン協奏曲第1番ニ長調
3. 〃 /ホルン協奏曲第4番変ホ長調
チャールズ・ナイディッヒ(バセット・クラリネット)
デイヴィッド・ジョリー(ホルン)
オルフェウス室内管弦楽団
録音 1987年3月
CD2
1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
デイヴィッド・ジョリー(ホルン)(1&4)
ウィリアム・パーヴィス(ホルン)(2&3)
オルフェウス室内管弦楽団
録音 1987年3月(2&3)
1987年12月(1&4)
デイヴィッド・ジョリーのホルンを初めて聞いたのがCD1でした。ウィリアム・パーヴィスが2番と3番を録音していて、この4曲をまとめたCDも出ています。
アメリカのホルン奏者はイギリスのホルンとは少し音色が異なり太く明るいように思えますが、楽器のせいでしょうか(ホルトンを使ってもタックウェルはタックウェルでしたが)。やはり師匠の影響が大きいのかなと思います。
ナイディッヒのクラリネット協奏曲の演奏は素晴らしいものでした。このCDはクラリネットも聞きものです。
CD2はホルン協奏曲4曲をまとめたアルバムです。デイヴィッド・ジョリーはホルン協奏曲第1番と第4番を吹いています。第1番はやや太めの音色でパーヴィスとは違うところがよくわかります。第2楽章は1拍目にアクセントをつけて吹くところが印象的です。
ホルン協奏曲第4番はオーケストラと調和の取れた丁寧なホルンがきれいで強弱のメリハリをはっきりとつけています。カデンツァはブレインのカデンツァにオリジナルを加えた長いものです。第2楽章:ロマンツェは美しい響きが流れ、第3楽章:ロンドの演奏もまた素晴らしいものです。なおデイヴィッド・ジョリーは1997年にモーツァルトのホルン協奏曲全集を録音しています。
ウィリアム・パーヴィスはホルン協奏曲第2番と第3番を吹いています。第2番はきれいなレガートで優しさあふれる演奏です。力みのない丁寧なホルンが素晴らしい。第3楽章に短いカデンツァを挿入しています。ホルン協奏曲第3番はオルフェウスのきれいな伴奏にのってホルンが優雅に響きます。またところどころにアドリブが入りかなり自由に吹いているところは指揮者なしのオルフェウスらしいところで長いカデンツァも見事です。第3楽章:ロンドの軽快な演奏も見事です。 |
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