1960〜1979年の演奏


ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1966)
DVD(UNITEL KKDS−240)

1.カラヤン/指揮の技法
2.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
  ( 第1楽章リピート:原典版)

  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
   収録 1966年1〜2月(モノクロ)

 クルーゾー監督による映像は大変面白く、オーケストラ配置を撮影しやすい並び方にしています。また指揮のカラヤンがオーケストラの中に入って指揮しているような撮影が面白いです。びっくりするのは雛壇に並んだ8本のホルンです。この「運命」に8本のホルンをそろえたのは、珍しいことですが、もっとびっくりなのは8本のホルンが一斉に吹いていることです。第1楽章の提示部で吹かれるホルンのファンファーレを8本のホルンで吹いたのは見たことがありません。また第1楽章の再現部でファゴットのファンファーレを4本のファゴットで吹いています。(原典版)これはカラヤンの演奏では珍しいことです。また第3楽章の序奏のあとで吹かれるホルンの主題を8本のホルンが一斉に吹くのも見所です。
 このカラヤンの理想的な演奏を映像化したこのビデオ映像は新しい発見があって、まったく古さを感じさせません。カラヤンのベートーヴェンの深い読みが凄い演奏を生み出しています。ステージのオーケストラとは違う面白さがあります。もはや映画「運命交響曲」といって良いでしょう。
 カラヤンが弟子に指揮を教える映像も興味深いです。


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