1960〜1979年の演奏
ユージン・オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(1966) |
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CD(SONY RET−032)
1.ベートーヴェン/アリア「ああ、不実なる者よ」Op65
2. 〃 /ヨーゼフ二世の葬送カンタータWoO87
3. 〃 /交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
6:17/10:23/5:29/9:11(31分20秒)
(リピート無し:原典版)
レジーナ・クレスパン(ソプラノ)(1)
マルティナ・アロヨ(ソプラノ)(2)
フスティーノ・ディアス(バス)(2)
トーマス・シッパーズ指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック&合唱団(1&2)
ユージン・オーマンディ指揮
フィラデルフィア管弦楽団(3)
録音 1965年(1&2)
1966年2月14日(3)
最初の2曲はシッパーズによる貴重な録音です。クレスパンのソプラノによる「ああ、不実なる者よ」は感動的な歌唱にうたれます。
「ヨーゼフ二世の葬送カンタータ」は1790年ベートーヴェンが20歳の作品です。第1曲から第7曲まで合唱、レチタティーヴォとアリアからなる作品です。名曲といって良い声楽作品です。
オーマンディによるベートーヴェンの交響曲第5番「運命」はフィラデルフィア2度目の録音でステレオです。(1度目は1955年のモノラル録音)
第1楽章は程良いテンポでリズムを強調したような提示部が印象的です。フェルマータは長めです。リピートはありません。再現部はファゴットのファンファーレでした。コーダの運命の主題も強調することなく終わっています。(第1楽章のリピートをすれば32分53秒です。)
第2楽章の主題は大変きれいです。木管四重奏は優雅に明るく美しい響きになっています。第3楽章はゆったりとした序奏で、ホルンの主題が明るく響いています。フーガはリズムをしっかり強調した見事なアンサンブルでした。後半ピツィカートのところでヴィオラの装飾音がよく聞こえていました。フィナーレへのクレッシェンドは素晴らしい盛り上がりです。フィナーレは重厚な響きを出しています。展開部の響きも素晴らしく金管の圧倒的な響きと弦楽の厚みが凄い。第3楽章の回想からのクレッシェンドも見事です。再現部の重厚な響きも圧倒的、コーダの和音、ホルンの主題の美しさということありません。プレストからの怒濤の演奏、弦のきざみと低弦の上昇下降フレーズの強調と圧倒的な演奏でした。 |
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