リゲティのホルン作品

ハンブルク協奏曲/マリー=ルイーズ・ノイネッカー(2002)
CD(TELDEC 8573−88263−2)

リゲティ/作品集
1.ハンブルク協奏曲(ホルン協奏曲)(1998/99)
2.フルートとオーボエのための二重協奏曲(1972)
3.ラミフィケイション(1968/69)
4.レクイエム〜ソプラノ、メゾ・ソプラノ、
   2つの混声合唱とオーケストラのための(1963/65)
  マリー=ルイーズ・ノイネッカー(ホルン)(1)
  シビル・マ−ニ(ナチュラルホルン)(1)
  シモン・ブレイヤー(ナチュラルホルン)(1)
  トーマス・バーンステイン(ナチュラルホルン)(1)
  オーザン・ケイカー(ナチュラルホルン)(1)
  ジャック・ズーン(フルート)(2)
  ハインツ・ホリガー(オーボエ)(2)
  ラインベルト・デ・レーウ指揮
  ASKOアンサンブル(1〜3)
  シェーンベルク・アンサンブル(2&3)
  カロリーネ・シュタイン(ソプラノ)(4)
 マルグリート・ファン・レイセン(メゾ・ソプラノ)(4)
  ジョナサン・ノット指揮 
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(4)
   ロンドン・ヴォイシーズ(4)
  録音 2002年10月3日(1)
      2002年10月2日(2)
      2001年9月16日(3)
      2002年11月8〜11日(4)

 リゲティ・プロジェクトの第4巻の中にノイネッカーに献呈されたホルンと室内アンサンブルのための協奏曲「ハンブルク協奏曲」があります。大変変わった曲で、7つの短い楽章からできています。またソロ・ホルンと4本のオブリガート・ナチュラルホルンがからむ面白い曲でもあります。
 ジャケットに第2楽章冒頭のホルンの楽譜が掲載されていますが、ソロホルンはへ調の自然倍音指定のようで、ナチュラルホルンと同様のようです。詳細は不明ですが楽譜には音符にたくさんの指示記号があり演奏の難しさが伺われます。4本のナチュラルホルンはF管、E管、E♭管、D管と半音ずつずれた楽器を使うことで新しい和音を作り出しています。
 ダブル・コンチェルトは巨匠ハインツ・ホリガーがオーボエを吹いています。ラミフィケイションは12のソロ弦楽器のための作品、レクイエムは混声合唱を楽器のように歌わせる合唱曲のように感じました。合唱と管弦楽の作り出す不協和音は壮大なものです。


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