2000年代の演奏

マクシミアンノ・コブラ/ヨーロッパ・フィルハーモニア(2002)
CD(HODIE 804721−001021)

 ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
 15:39/17:40/18:42/23:32(75分33秒)
  (第1楽章、第3楽章、第4楽章リピート)
   (エレクトーン、エレクトリックパーカッション
       による演奏) 

 マクシミアンノ・コブラ/ヨーロッパ・フィルハーモニア
  録音 2002年

 この演奏は型破りの遅い演奏です。全曲75分33秒というのは記録的な演奏時間です。そしてこの演奏は、ジャケットから見るといかにもオーケストラが演奏しているように思いますが、聞いてみると、エレクトーン合奏団のようです。電子楽器による演奏です。
 交響曲第5番「運命」の冒頭をゆったりと演奏することがありますが、タンタンタンターン・・・・とゆっくりやって、そのままのテンポで亀が歩くようにのんびり、のんびりと演奏しています。しかも音量が一定なので弱奏以外はほとんどBGM状態でした。
 しかしとてもBGMにはなりません。飽きます。さすがの私も我慢できなくて第2楽章で聴くのをやめて、あとから第3、第4楽章を聴きました。「まだ終わらないのかな」というのが正直の印象です。いくらなんでもここまでやることはないでしょう。ましてや第3楽章と第4楽章までご丁寧にリピートしてはますます長い演奏になってしまいます。いたずらに長い長い演奏にしているとしか思えません。記録的ではありますが演奏はとても評価に値するものではありません。第九のようにオーケストラで演奏してもらいたいです。
 コブラはブルックナーの9番を演奏して拍手をもらえなかったそうです。むしろ我慢して聞いていたお客さんに拍手でしょう。


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