1980〜1999年の演奏

ジェフリー・サイモン/フィルハーモニア管弦楽団(1986)
CD(CALA CACD1)

1.ワーグナー/「ローエングリン」第3幕への前奏曲
2.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op35
3.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
           (第1楽章リピート:原典版)

  ネリ・シュコルニコワ(ヴァイオリン)(2) 
  ジェフリー・サイモン指揮
   フィルハーモニア管弦楽団
  録音 1986年1月13&14日
    ロンドン/オール・セインツ教会

 CALAレーベルはジェフリー・サイモンが創設したレーベルです。珍しい作品やストコフスキーの編曲などを録音しています。
このアルバムは演奏会形式のプログラムです。壮大な響きのワーグナーとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、そして「運命」です。
 シュコルニコワのチャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲は教会に美しいヴァイオリンが響きます。自然な録音で豊かな残響を生かしたものです。ライヴ会場で聴くような響きです。大変きれいです。
 ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」は冒頭のフェルマータが長く豊かに響きます。ホルンのファンファーレはが明るく豊かに響きます。オーボエのカデンツァはゆったりと演奏されます。再現部のファンファーレはファゴットが吹いています。また弦楽の響きが大変きれいです。第2楽章は冒頭の主題が大変きれいに響きます。第3楽章のホルンの主題も明るくきれいです。ホール一杯に響いています。フィナーレはオーケストラの豊かな響きが素晴らしくフィルハーモニアの伝統的な演奏は変わりません。コーダの奥深い和音とホルンの主題がきれいです。プレストから終結は圧倒的な響きでした。


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