1980〜1999年の演奏

ウィン・モリス/ロンドン交響楽団(1988)

CD1(MCA MCAD-25172) 
CD2(Musical CONCEPTS  MC-199)

CD1
1.ベートーヴェン/交響曲第4番変ロ長調Op60
2.    〃   /交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
        (第1楽章、第4楽章リピート:原典版)

  ウィン・モリス指揮
    ロンドン交響楽団
    1988年録音

 ウィン・モリスとロンドン交響楽団によるベートーヴェン/交響曲全集の中の1枚です。ウィン・モリスはワルター・ウェラーと同様交響曲第10番を含む全集を録音していました。 
 交響曲第4番は整然とした素晴らしい演奏です。第2楽章の冒頭では弦楽の美しい響きが印象的です。フィナーレのフルートがきれいです。
 交響曲第5番「運命」第1楽章の速いテンポの演奏は緊張感のある演奏です。ホルンのファンファーレが力強いです。展開部のよどみない流れ。長いフェルマータ、オーボエのカデンツァと素晴らしい演奏です。再現部のファゴットのファンファーレはファゴットです。第2楽章の程よいテンポによる主題の美しさ、木管四重奏の美しい響きは素晴らしいものです。第3楽章のホルンの主題は素らしい響きです。フーガの演奏もいうことありません。フィナーレの冒頭は勢いのある演奏でよい響きです。提示部のリピートがあります。展開部の完璧なまでの厚い響きは凄いです。第3楽章の回想から再現部の盛り上がり、コーダのホルンの主題も素晴らしいです。プレストからの息つくひまもない演奏で、382小節から385小節のヴァイオリンとヴィオラのりズムの刻みもよく聞こえています。終結までの圧倒的な響きは素晴らしい。最後のフェルマータでティンパニの二度打ちが強烈でした。(CD2は全集です。)


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