1960〜1979年の演奏


オットー・クレンペラー指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1966)
CD(TESTAMENT SBT 1387)

1.ベートーヴェン/交響曲第4番変ロ長調Op60
2.    〃   /交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
    (第1楽章、第4楽章リピート:原典版)

  オットー・クレンペラー指揮
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  録音 1966年5月12日(モノラル)
   ベルリン・フィルハーモニー・ホール・ライヴ

 クレンペラーがベルリン・フィルに客演したときのベートーヴェンです。カラヤンのオーケストラの時代に響きはクレンペラーの音になっています。
 交響曲第4番の重厚な響きはカラヤンではなくクレンペラーの響きです。第2楽章はやや堅い響きです。第4楽章はやや遅いテンポですが実に素晴らしい演奏です。
 交響曲第5番「運命」は遅いテンポで重厚な響きを出しています。提示部の素晴らしい響き、展開部のよどみない演奏、オーボエのカデンツァということありません。まさにクレンペラーのベートーヴェンです。再現部はファゴットのファンファーレが響きます。第2楽章は遅めのテンポで主題の歌い方は素晴らしいものです。木管四重奏ではフルートの響きがツェラーではありませんので渋いクレンペラー好みの響きになっています。第3楽章のホルンの主題は明るく力強いです。フィナーレは厚みのある響きが素晴らしく申し分ありません。提示部のリピートがあります。提示部の重厚な響きが凄いです。コーダのホルンの主題がゆったり歌われます。プレストから終結は圧倒的な演奏ですがテンポは遅めです。最後のフェルマータの前に一息入ります。


トップへ
戻る
前へ
次へ