1960〜1979年の演奏
サー・ジョン・バルビローリ/ハルレ管弦楽団(1966) |
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CD(BBC BBCL4193-2)
1.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
(第1楽章リピート:ワインガルトナー版)
2.ショスタコーヴィチ/交響曲第5番ニ短調Op47
サー・ジョン・バルビローリ指揮
ハルレ管弦楽団
録音 1966年12月1日ライヴ(1)
1963年2月22日ライヴ(2)
(モノラル録音)
バルビローリの「運命」他のライヴ録音集です。バルビローリは1947年に「運命」をスタジオ録音していました。この録音が2度目になります。この録音は2006年に発売されるまで埋もれていた貴重な演奏です。
ベートーヴェンの交響曲第5番は第1楽章の程よいテンポで厚みのある響きが好印象です。ホルンはやわらかでイギリス伝統の良い響きです。ブレインを彷彿させます。再現部のファゴットのファンファーレはホルンが吹いています。第2楽章の演奏は穏やかなテンポで主題を歌う弦楽と木管がきれいです。第3楽章は勢いを感じさせるものでホルンの力強い主題が素晴らしい。フィナーレの厚みのある響きが見事です。
ショスタコーヴィチの交響曲第5番はバルビローリの演奏としては珍しいと思いますが、今では古典ともいえそうなこの曲はロジンスキーがロイヤルフィルを指揮しておりイギリスでは知られていましたので取り上げたのかもしれません。演奏は美しさと力強さを兼ねそなえた素晴らしいものです。重厚な第1楽章、パワーあふれる第2楽章、カンタービレの美しい第3楽章、管楽器のうまさが光るフィナーレと聞き応え十分です。 |
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