1960〜1979年の演奏


レオポルド・ストコフスキー/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1969-1)
DVD(EMI DVA4928439)

1.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
2.シューベルト/交響曲第8番ロ短調D759「未完成」
3.ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタジンガー」
            〜第1幕への前奏曲
4.ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
5.デュカス/交響詩「魔法使いの弟子」

  レオポルド・ストコフスキー指揮
    ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1&2)
    ロンドン交響楽団(3&4)
  ピエール・モントゥー指揮
    ロンドン交響楽団(5)
  映像収録 1969年9月8日ライヴ(1&2)
         1972年6月14日ライヴ(3&4)
         1961年ライヴ(5)(モノクロ)

 ストコフスキーの貴重なカラー画像です。この映像ではストコフスキーの指揮ぶりだけでなくオーケストラの配置に注目でしょう。ロンドン・フィルでは正面奥にチェロ、その後ろにコントラバスが配置され、チェロの前に金管楽器、木管楽器は右の奥に並んでいます。ティンパニは右奥というストコフスキー独特のものです。72年のロンドン交響楽団は右にチェロとコントラバス、中央に木管楽器、奥に金管楽器という見慣れた配置です。
 ボーナス・トラックにモントゥーの貴重な映像が収録されています。「魔法使いの弟子」を暗譜で指揮していました。ホルンの首席にタックウェルが見えます。
 ストコフスキーの「運命」は翌日にスタジオ録音した演奏とほぼ同じといって良いでしょう。映像を見る楽しみは音だけでなく、演奏家が見える楽しみがあります。
 「未完成」は正面に配置されたチェロとコントラバスが弾き始めます。長年指揮してきたストコフスキーが譜面をめくるのが見えます。それだけ慎重なのでしょう。
 ロンドン交響楽団は1972年のライヴでホルンのハルステッドやチューバのフレッチャーの顔が見えます。これも貴重な映像です。「牧神の午後への前奏曲」が映像で見られるのは感激です。


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