2000年代の演奏

アダム・フィッシャー/オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニー(2003)
CD(Haydn Phil EX-ED008)

1.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」 
            (第1楽章リピート:原典版) 
2.ハイドン/交響曲第104番ニ長調「ロンドン」

  アダム・フィッシャー指揮
  オーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニー
   録音 2003年
     ハイドン・フェスティバル・ライヴ

 アダム・フィッシャーがハイドンを演奏するためにオーケストラを組織したのがオーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニーです。ハイドンの交響曲全集を録音しています。
 このアルバムは2003年のハイドン・フェスティバルのライヴ録音です。モダン楽器のオーケストラですが古楽器奏法を取り入れたようにも聞こえます。
 ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」ではノンビブラートで古楽器奏法による冒頭が印象的です。テンポは速いです。第2楽章もやや速めですが主題の歌い方は丁寧です。3楽章の序奏のあとのホルンが懐かしい響きです。フィナーレの演奏は室内オーケストラにしては大変厚い響きを出しています。
 ハイドンの交響曲第104番は最後の交響曲ですが、作曲された1795年にはベートーヴェンは25歳でした。モーツァルトがなくなって3年過ぎていました。この曲はハイドンの交響曲の中ではひんぱんに演奏されています。改めて聞いてみるとよくできた作品で楽しく聞くことができます。当時の響きを再現したように感じます。


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