1980〜1999年の演奏

ヴァーツラフ・ノイマン/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(1989)
CD(SUPRAPHON COCO−9049)

ベートーヴェン/交響曲集
1.交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
   7:35/10:41/5:56/9:26
      (トータル33分38秒)
  (第1楽章リピート:ワインガルトナー版)
2.交響曲第8番ヘ長調Op93

  ヴァーツラフ・ノイマン指揮
   チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
   録音 1989年9月19&20日
      プラハ/芸術家の家ホール

 ノイマンの「運命」は1969年の録音がありました。これは20年ぶりの録音です。楽譜はワインガルトナー版と同様に第1楽章の再現部でファゴットのファンファーレをホルンで吹いています。重厚な響きの演奏で低音がよく響きます。チェコ・フィルの音は独特です。 第2楽章のテーマの美しさ、木管四重奏の美しさも素晴らしく、これぞ「運命」のスタンダードでしょう。ティンパニの響きが素晴らしい。第3楽章の序奏の美しさ、ティルシャル達によるホルンのテーマなどたまりません。フィナーレのテンポはまさに理想的です。重厚さも圧倒的です。
 交響曲第8番は切れ味の良い第1楽章、スタッカートのきれいな第2楽章もさることながら、第3楽章では長く首席奏者をつとめたティルシャルによるホルンの二重奏が聴かれます。こんなにも美しいホルンを残してくれました。フィナーレも抜群の響きです。ノイマンの遺産の中でも輝く1枚です。 


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