2000年代の演奏

金 聖響/オーケストラ・アンサンブル金沢(2004)
CD&DVD(Warner WPZS-30005/6) 

CD
1.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
2.   〃   /「エグモント」序曲Op84
DVD
 リハーサル風景&インタビュー

  金 聖響指揮
  オーケストラ・アンサンブル金沢
  録音 2004年4月7〜10日
   石川県立音楽堂コンサートホール

 金 聖響がオーケストラ・アンサンブル金沢を指揮したこの演奏はピリオド奏法で演奏したものです。ビヴラートをやめ18世紀の演奏に近づけた独特の響きがあります。ティンパニも抑えています。特に印象的なのが交響曲第5番「運命」第1楽章の冒頭でしょう。ブーンという弦楽器の響きがガット弦のヴァイオリンのようです。速いテンポの演奏ながら現代楽器ではほとんど聴かれない奏法が随所にあらわれます。第2楽章はやや速めのテンポで淡々とすすみますが、面白い演奏です。第3楽章のホルンの主題はナチュラルホルンのような音が聞こえます。フィナーレも面白いです。小編成のオーケストラ独特の響きとピリオド奏法で作り出す響きは実に楽しいです。
 「エグモント」もピリオド奏法による演奏です。新しい響きを引き出した見事な演奏です。なおリハーサル風景の映像がDVDで見られます。


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