1960〜1979年の演奏


ミヒャエル・ギーレン/シュトゥットガルト放送交響楽団(1970)


CD(Hanssler SWR Music SWR19090CD)10枚組

CD6
1.交響曲第3番変ホ長調Op55「英雄」
2.交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
   (第1楽章リピート:原典版)

 ミヒャエル・ギーレン指揮
 フランクフルト放送交響楽団(1)
 シュトゥットガルト放送交響楽団(2)
 録音 1970年10月22&23日ライヴ(1)
     1970年1月9日ライヴ(2)
CD9
1.「エグモント」序曲
2.交響曲第7番イ長調Op92
3.交響曲第1番ニ長調Op21

 ミヒャエル・ギーレン指揮
 バーデン=バーデン&フライブルク
      南西ドイツ放送交響楽団(1)
 ザールブリュッケン放送交響楽団(2&3)
 録音 1993年2月10日(1)
     1969年5月19&20日(2)
     1967年10月10&24日(3)

 ミヒャエル・ギーレンが南西ドイツ放送交響楽団を指揮したベートーヴェンの交響曲全集のセットに入れられた初出音源の交響曲です。
 交響曲第3番「英雄」はフランクフルト放送交響楽団の演奏で1970年の録音です。第1楽章のアレグロ・コン・ブリオの演奏は程よいテンポできれいな響きです。ホルンの主題もきれいな響きです。提示部は勢いのある演奏です。リピートしています。木管のきれいな響きが素晴らしい演奏です。展開部の木管とホルンの美しい響きが見事です。再現部でもホルンの美しい響きが素晴らしいです。テンポの速さが感じられないほどの整然とした演奏です。コーダのホルンの素晴らしい響きは聴きものです。終結部は迫力があります。第2楽章の「葬送行進曲」は弦楽のメリハリのある演奏には緊張感があります。オーボエとの対話が素晴らしいです。全合奏の盛りあがりも素晴らしい演奏です。そして展開部における金管の響きの良さ、弦楽の切れの良さは見事な演奏です。ホルンも良い響きです。コーダの重厚な響きも素晴らしいです。第3楽章のスケルツォは良いテンポの演奏です。全合奏の力強い響きも見事な演奏です。トリオのホルン三重奏は少し間を置いて大変素晴らしい演奏です。このスケルツォはホルンの見事な演奏が素晴らしいです。第4楽章のフィナーレは冒頭の出方が素晴らしい。主題と変奏は見事な演奏です。プロメテウスの創造物の主題がオーボエで演奏されると全合奏になります。このオーケストラは各楽器の響きが素晴らしい演奏です。コーダ前のアダージョの美しさとホルンの厚い響き、コーダの素晴らしい響きは見事なものです。聴きごたえがある演奏です。

 交響曲第5番「運命」はシュトゥットガルト放送交響楽団の演奏で1970年の録音です。第1楽章は良いテンポで、弦楽は良い響きです。ホルンのファンファーレはきれいな響きです。提示部の第2主題はきれいに響きます。提示部のリピートも見事な演奏です。展開部では弦楽のクレッシェンドがきれいです。ホルンの響きもきれいです。オーボエのカデンツァも良い響きです。再現部のファンファーレはファゴットです。コーダまでの演奏も見事です。ティンパニが良い響きです。終結のフェルマータはたっぷりと伸ばしています。見事な演奏です。第2楽章のアンダンテ・コン・モトはやや速めの演奏です。主題の提示、第1変奏と全合奏の響きの良さ、第2変奏ではファゴットとクラリネットの響きがきれいです。木管四重奏のやわらかな響きの美しいこと、全合奏に続く第3変奏の木管の主題もきれいな演奏です。第4変奏のファゴットが柔らかい響きです。そして終結の全合奏が素晴らしい響きです。第3楽章は序奏のフェルマータのあとのホルンの主題が見事な演奏です。フーガにおける弦楽の厚みのある演奏が素晴しい。フーガのあとの低弦のフレーズもアウフタクトの強調が見事な演奏です。フィナーレまでの経過部の緊張感も素晴らしいです。フィナーレは重厚な響きの冒頭が素晴らしい演奏です。木管とホルンの主題も見事な演奏です。展開部もよい響きです。木管やトロンボーンもきれいに響きます。ティンパニも良い響きです。第3楽章の回帰はクラリネットとオーボエが良い響きです。再現部は圧倒的な演奏、そしてティンパニの良い響きがあります。コーダのホルンの主題とピッコロの明るい響きがきれいです。プレストからの迫力は見事です。フェルマータは圧倒的な響きで素晴らしい演奏です。

 「エグモント」序曲はバーデン=バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団の演奏で1993年の録音です。録音はきれいです。序奏から主部へのきれいな響きは素晴らしいです。主部の勢いのある演奏も素晴らしいです。コーダのホルンの響きも素晴らしい演奏です。

 交響曲第7番はザールブリュッケン放送交響楽団の演奏で1969年の録音です。第1楽章の冒頭ズシーンとくる和音がきれいです。程よいテンポでオーボエのソロもまたきれいです。ホルンもきれいに響きます。序奏はこの曲の重要な部分です。フルートとオーボエのソロがきれいな演奏をしています。提示部のフルートのソロから全合奏におけるホルンの響きがきれいです。また弦楽セクションのきれいな響き、ティンパニも良い響きで、あらためてこの第七の魅力を感じます。提示部のリピートがあります。展開部においてはこの作品の特徴、同じフレーズの繰り返しに圧倒されそうです。再現部の素晴らしい響き、ホルンの響きに続くコーダでは低弦のフレーズの連続が見事な響きです。終結のホルンの響きが素晴らしいです。第2楽章:アレグレットは引きずるような弦楽の足取りと続く対旋律の美しさが聴きどころです。管楽器が加わる全合奏は感動的です。中間部の管楽器の演奏は素晴らしいもので、ホルンもきれいな響きです。終結部も見事な演奏です。第3楽章:スケルツォは勢いのある演奏です。ここはプレストのリズムとトリオが交互にきますが、このトリオのメロディが単純で、そこに対旋律が入ることで凄い音楽になっています。ホルンの活躍があります。盛り上がりが抜群です。続くスケルツォも勢いがあります。ティンパニも良い響きです。フィナーレは速めのテンポで進みます。ホルンのハイトーンは迫力があります。ティンパニもよい響きです。この楽章は演奏はきつそうですが、このオーケストラは抜群の演奏を聞かせてくれます。展開部も迫力の演奏です。再現部からコーダまでの素晴らしい演奏、ホルンが素晴らしい響きです。終結部も感動的です。これは素晴らしい名演です。

 交響曲第1番はザールブリュッケン放送交響楽団で1967年の録音です。第1楽章の序奏はきれいな響きです。主部は程よいテンポで演奏をしています。見事な演奏です。木管と弦楽が良い響きです。圧倒的な響きも聞かれます。第2楽章のアンダンテ・カンタービレはきれいな弦楽に始まります。木管とホルンが入ると厚い響きになります。中間部の弦楽も素晴らしい演奏です。後半も素晴らしい響きの演奏です。第3楽章はアレグロ・モルト・エ・ヴィヴァーチェで勢いのある演奏です。素晴らしい響きの演奏です。トリオもきれいな演奏です。第4楽章は序奏と主部のアレグロ・モルト・エ・ヴィヴァーチェは素晴らしい演奏です。勢いがあります。木管の美しい響きとティンパニの見事な響き、オーケストラは圧倒的な響きで見事な演奏です。


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