1980〜1999年の演奏

アラン・ロンバール/ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団(1991)
CD(NOVALIS 150.702-2)2枚組

ベートーヴェン/名曲名演集
CD1
1.交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
 (第1楽章リピート:ワインガルトナー版)
2.ピアノ・ソナタ第14番「月光」〜第1楽章
3.ロマンス第1番ト長調Op40
CD2
4.ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調Op97「大公」
5.ピアノ三重奏曲第11番ト長調Op121
    「カカドゥの主題による変奏曲」

 アラン・ロンバール指揮
  ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団(1)
 デジュー・ラーンキ(ピアノ)(2)
 ギュンナー・レツボール(ヴァイオリン)(3)
  マーティン・ハーゼルベック指揮
   ウィーン・アカデミー合奏団(3)
 ゲルハルト・オピツ(ピアノ)(4&5)
 ドミトリ・シトコヴェツキ(ヴァイオリン)(4&5)
 ダヴィッド・ゲリンガス(チェロ)(4&5)
  録音 1991年7月(1)
      1990年代(2〜5)

 NOVALIS/DIMOND Classicsのアルバムです。運命をはじめベートーヴェンの名曲が収録されています。
 アラン・ロンバール/ボルドー・アキテーヌの「運命」は素晴らしい演奏を聞かせています。冒頭の主題はやや遅くしっかり強調していますが、すぐにテンポアップしいています。ホルンのきれいな響き、木管の美しさもあります。展開部はホールトーンを生かした見事な演奏です。再現部のファゴットのファンファーレにホルンを重ねています。第2楽章は冒頭の主題から木管と大変きれいな演奏です。木管四重奏が大変きれいでした。第3楽章のホルンの主題も明るくきれいです。フーガの演奏も素晴らしく、ホール一杯に響いています。フィナーレはゆったりと重厚な響きの冒頭が聞きものです。コーダの和音のあとのホルンの主題がきれいです。プレストから終結は圧倒的な響きでした。
 ラーンキの「月光」ソナタは第1楽章だけの収録ですがこの演奏は「運命」のあとにいやされます。ギュンナー・レツボールのロマンスはオリジナル楽器の演奏です。
 CD2のピアノ・トリオはオピツ、シトコヴェツキ、ゲリンガスの演奏です。大変感動的な演奏です。3人ともソリストとしての活躍も多くシトコヴェツキは指揮者としての活躍も知られています。この3人の息のあった演奏はお勧めです。


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