1960〜1979年の演奏
エフゲニー・ムラヴィンスキー・レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(1972) |
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CD(MELODIYA BVCX-4029)
1.ベートーヴェン/交響曲第4番変ロ長調Op60
2. 〃 /交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
(第1楽章リピート:ワインガルトナー版)
3.ワーグナー/歌劇「タンホイザー」より
「ヴェーヌスベルクの音楽」
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1972年1月29日(1&2)
1972年1月27日(3)
以上ステレオ・ライヴ録音
ムラヴィンスキーのライヴ録音の1枚です。モスクワ音楽院大ホールでの演奏会ライヴです。「運命」は唯一のステレオ録音でした。
ベートーヴェンの交響曲第4番はムラヴィンスキーが得意とした曲のひとつでした。この演奏もで隙のない見事な演奏です。第1楽章の第2主題で装飾音を短く演奏しています。フィナーレの緊張感に満ちた演奏も素晴らしい。
交響曲第5番「運命」は速いテンポでぐいぐい進む緊張感あふれる演奏です。厚みのある響きがたまりません。展開部の強弱をはっきりとさせるところは凄いです。再現部のファゴットのファンファーレはホルンを重ねています。第2楽章の主題の美しさ、管楽器の強奏など聴くものを圧倒させます。第3楽章のホルンの主題は明るく響きます。フーガの演奏では低弦の凄響きに驚きます。フィナーレの厚みのある響きには圧倒させられます。ホルンと木管による主題の強奏も凄いです。ティンパニの強打もあります。コーダのホルンの主題がきれいです。そしてプレストから終結への圧倒的な響きは素晴らしく、聴衆が興奮するのも無理はないでしょう。
ワーグナーはムラヴィンスキーが盛んにとりあげた作品です。「タンホイザー」の「ヴェーヌスベルクの音楽」は勢いのある演奏でオーケストラのうまさをたっぷり楽しめるでしょう。 |
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