1980〜1999年の演奏

カジミエシュ・コルト/ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団(1995)
CD(accord ACD075)5枚組BOX

コルト/ベートーヴェン/交響曲全集
CD1
1.交響曲第1番ハ長調Op21
2.交響曲第4番変ロ長調Op60
3.「エグモント」序曲Op84
CD2
4.交響曲第2番ニ長調Op36
5.交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」
CD3
6.交響曲第3番変ホ長調Op55「英雄」
7.交響曲第8番ヘ長調Op93
CD4
.交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
9.交響曲第7番イ長調Op92
CD5
10.交響曲第9番ニ短調Op125「合唱付」
11.序曲[レオノーレ」第3番Op72b

 イザベラ・クロシンスカ(ソプラノ)(9番)
 クリステイナ・ソステク=ラドゥコワ(アルト)(9番)
 イェルジ・ネティグ(テノール)(9番)
 ピオトル・ノヴァキ(バス)(9番)
 カジミエシュ・コルト指揮
  ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
            同合唱団(9番)
 録音 1997年6月録音(1番&7番)
     1997年12月録音(2番)
     1996年9月録音(3番)
     1997年9月録音(4番)
     1995年6月録音(5番&8番)
     1994年3月録音(6番&序曲)
     1994年5月録音(9番)

 カジミエシュ・コルトのベートーヴェン/交響曲全集です。コルトは1977年にワルシャワ国立フィルハーモニーの音楽監督に就任、以来2001年までつとめており、現在名誉指揮者です。
 このベートーヴェンの演奏は従来のスコアを使用しており、ロヴィツキ時代からの伝統的なものです。交響曲第5番「運命」においても原典版ではなくて第1楽章の再現部ではホルンのファンファーレが響いています。その響きはホール一杯に鳴り響きベートーヴェンの大きな音楽を構築しています。第7番などはベルリン・フィルのような見事な響きを出しています。
 交響曲第6番「田園」の演奏は奥行きのある大変美しい演奏です。テンポは速くもなく快適です。「第九」のフィナーレ冒頭ではトランペットが木管のパートを高らかに吹く改訂版を使用しています。20世紀のベートーヴェン・ファンにはたまらない全集でしょう。


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