1980〜1999年の演奏
ギュンター・シューラー/ピックアップ・オーケストラ(1995) |
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CD(GM GM2051CD)
1.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
6:16/8:32/4:35/10:04(29分27秒)
(第1楽章、第4楽章リピート:原典版)
2.ブラームス/交響曲第1番ハ短調Op68
ギュンター・シューラー指揮ピックアップ・オーケストラ
録音 1995年9月16&17日(1)
1995年12月22&23日(2)
マンハッタン音楽学校/
マイヤース・レコーディングスタジオ
1925年生まれのギュンター・シューラーはシンシナティ交響楽団の首席ホルン奏者をつとめていました。作曲もしておりいくつか知られています。このアルバムは70歳の時に録音されたベートーヴェンとブラームスの交響曲2曲です。メンバーはほとんどがニューヨークのオーケストラの団員です。管楽器にはファゴットのフランク・モレリ、ホルンのウィリアム・パーヴィスといった名手も参加しています。
ベートーヴェンの「運命」はエンリケ・バティス同様「最速の運命」といえるものです。原典版による演奏でテンポは速く第4楽章のリピートがなければ27分32秒というスピード違反の演奏です。しかしながらその演奏は、速いだけでなく大変緊張感のあふれる演奏であり、第4楽章の演奏ではコントラファゴットが大きく響きます。
ブラームスの交響曲第1番の第1楽章では冒頭変わった音が聞こえますが、コントラファゴットの音です。ティンパニよりも目立つというのは聴いたことがありません。ユニークな演奏です。録音の面白さでしょう。フィナーレで響くパーヴィスのホルンは豊かな響きできれいです。続くマイケル・パーロフのフルート・ソロはなんともいえない透明感と美しい音に聞き入ってしまいます。 |
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