ウェーバー/コンチェルティーノ

ハビエル・ボネ(2008)
CD(ARSIS 4227)

ロマンティック・ホルン協奏曲集
1.ウェーバー/コンチェルティーノ  ホ短調Op45
2.シャブリエ/ホルンと管弦楽のためのラルゲット
3.R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番変ホ長調
4.グリエール/ホルン協奏曲変ロ長調 Op91
  ハビエル・ボネ(ホルン)
  ハビエル・カストロ指揮ブルゴス交響楽団
    録音2008年12月6&7日

 ハビエル・ボネ(ボネト)がモダン・ホルンを吹いてホルンの名曲を録音しました。
 ウェーバーは久々の新録音です。壮大なカデンツァが聞き物です。最後の重音奏法で卓越した演奏、余分な音まで加えた申し分ないものでした。
 シャブリエのラルゲットは大変ロマンティックな演奏で、これもうっとりさせる名演です。R・シュトラウスの1番は堂々とした迫力の冒頭がなんとも「いえません。あまりにも有名で録音が多く、個性を発揮するのが難しいですが、朗々とした明るいホルンでこの曲を見事に吹いています。強弱、アクセントなどメリハリをつけた演奏です。第3楽章も素晴らしい演奏で21世紀の名演奏に数えられるでしょう。
 グリエールの協奏曲にはしびれました。やや遅いテンポの第1楽章が大変ロマンティックで表現力が豊かです。長大なカデンツァも絶品でした。第2楽章のロマンティックな演奏、第3楽章のまるで踊るような演奏はリズム感豊かでご機嫌なアレグロ・ヴィヴァーチェです。メリハリのある演奏は、これぞホルンをヴァイオリン協奏曲のように吹いてくれた演奏といっても過言ではないでしょう。聞き慣れた曲ですが大変難しい曲であり、録音は多くありませんが、この演奏はダントツの名演といえます。 
 久々に出たホルン協奏曲の名盤でしょう。プログラムがにくいもので2曲目のラルゲットが良い選曲です。


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