2000年代の演奏

野口 剛夫/ジャパン・エレクトロニック・オーケストラ(2008)
CD(SEELENKLANG JEO-1)

1.スッペ/喜歌劇「軽騎兵」序曲
2.シューベルト/交響曲第8番ロ短調D759「未完成」
3.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」

  野口 剛夫指揮
  ジャパン・エレクトロニック・オーケストラ
  (金澤素子、田崎祐子、岡田良子、奥野由希子)
  録音 2008年2月18&19日
    ヤマハエレクトーンシティ渋谷ライヴ

 野口剛夫とジャパン・エレクトロニック・オーケストラによる「運命」と「未完成」です。最初の「軽騎兵」序曲は冒頭のトランペットのパートがまるでトランペットのような音ですから驚きます。エレクトーンでは木管や金管楽器、弦楽器の音からパーカッションまで音が出せますのでオーケストラを聞いているかのようです。
 シューベルトの「未完成」ではオーボエの音、ホルンやファゴットの演奏のように響くだけでなくヴィオラやヴァイオリンのユニゾーンまで感動的な演奏です。
 ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」は重厚な弦楽の響きが再現されていますし、ホルンやオーボエなどの響き、ティンパニまで見事な響きが再現されています。演奏も素晴らしく、思わずのめり込んでしまいそうです。第1楽章再現部のファゴットによるファンファーレはブラボーでした。このアルバムは聴く者を惹きつける魅力があります。4人のエレクトーン奏者だけでここまで演奏できるとは素晴らしい。強弱のつけかた、クレッシェンド、ディミヌエンド、歌い方の素晴らしさ、どれをとっても文句なしの名演でしょう。


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