モーツァルト/ホルン五重奏曲

ウィルヘルム・ブルンズ(2004)
CD(Profil PH05046)

モーツァルト/ホルン協奏曲集
1.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
2.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
3.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
4.ホルン五重奏曲変ホ長調K407

  ウィルヘルム・ブルンズ(ナチュラルホルン)
  トーマス・フェイ指揮
  マンハイム・モーツァルト管弦楽団
  クワドリガ弦楽四重奏団
   録音 2004年1月31日〜2月2日(1〜3)
       2004年3月10日(4)

 ウィルヘルム・ブルンズはヘルマン・バウマンに師事、ナチュラルホルンのコンクールで1987年に1位になっています。ファン・ゼルムのホルンはストップ音も遠慮なく出していてナチュラルホルンの音を前面に出しています。太く強烈な音になるときもありますし、弱音できれいに響くところもまた魅力です。2番のロンドなどはスラスラと吹いてくれます。3番の安定感の演奏は見事で音階の正確なこと、カデンツァでは師のバウマンのカデンツァを引用しながらも重音奏法をたくみに入れて、オリジナルの素晴らしいカデンツァを披露しています。4番でも流麗な演奏をきかせてくれます。速いテンポでもくずれることのない素晴らしいホルンです。4番のカデンツァでも重音奏法を入れた見事なものでした。ロンドの速いテンポの演奏には驚きますが、強烈なストップ音は面白いです。
  ホルン五重奏曲は一層表現力が豊かで、ホルンの独壇場に近い音楽になっています。太く奥深い楽器の特徴を前面に出した名演でといえるしょう。第3楽章のご機嫌な演奏は見事です。


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