シューベルト/流れの上で

アプ・コスター(2009)
CD(CAPRICCIO 5044)

シューベルト/歌曲集
1.歌曲集「美しい水車小屋の娘」 D.795
2.流れの上で D.943

   ダニエル・ベーレ(テノール)
   アプ・コスター(ホルン)(2)
   スヴァイヌング・ビェラン(ピアノ)
    録音 2009年6月6〜8日

  ダニエル・ベーレはハンブルク生まれのドイツのテノール歌手。温かみのある声で聞く「美しい水車小屋の娘」はなんともいえません。この最初の連作歌曲集「美しい水車小屋の娘」は20曲の歌曲であり、水車屋職人の失恋物語です。
  ダニエル・ベーレの演奏で印象的なのは第14曲「狩人」の熱唱で、第15曲「嫉妬と誇り」の力強い歌唱もまた魅力です。続く第16曲「好きな色」の優しい歌、第17曲「いやな色」ではピアノの響きも違いますがテノールの緊張感ある歌唱もまた見事です。第19曲「水車屋と小川」、第20曲「小川の子守唄」はシューベルトの歌曲の魅力、ピアノの美しい響きを聞かせてくれます。
  「流れの上で D.943」はホルン・オブリガートが入ります。アプ・コスターのホルンは時に力強く吹きますので、今まで聞いた印象とは異なります。しかしながら川の流れの上で起きる様々な危ないこともありますのでその劇的な表現もまた良いものでしょう。ピアノも同様です。ダニエル・ベーレのテノールもまた素晴らしい歌唱です。 


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