シューマン/アダージョとアレグロ

ラデク・バボラーク(2006)
CD (CRYSTON OVCC−00041)

1.ツェルニー/プルミエ・グラン・トリオ変ホ長調
2.シューマン/アダージョとアレグロ変イ長調Op7
3.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
  ラデク・バボラーク(ホルン)(1〜3)
  清水 和音(ピアノ)(1〜3)
  ローレンツ・ナストゥリカ(ヴァイオリン)(1&3)
     録音 2006年7月28〜30日
          プラハ、ドモヴィナ・スタジオ

  バボラークがなんと清水和音と録音しました。ナストゥリカはミュンヘン・フィルのコンサート・マスターです。バボラークはブラームスのホルン・トリオのオーケストラ編曲版を演奏していますので、CD発売も近いでしょう。
 ツェルニーの曲はピアノ三重奏曲第1番ですが、この曲のチェロパートはホルンでも代用できることになっていました。楽譜はシュマルフスの校訂によるものです。バボラークによって新たな命を吹き込まれています。
 アダージョとアレグロは穏やかな雰囲気のアダージョと楽しい雰囲気のアレグロといった印象を受けました。力強さはありません。
 ブラームスのトリオはバボラークが得意とする曲のようです。1999年の来日では大変な名演を披露していましたが、この演奏はどちらかといえば大人しい演奏です。アンサンブルに徹しており、ホルンが突出して響くことはありません。清水和音のピアノは素晴らしいです。ブラームスの求めた演奏はこういう響きの演奏だったのかもしれません。なお、2006年10月に日本初演されたオーケストラ編曲版は聴いておりません。聴いてみたいものです。


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