アントン・ライヒャのホルン作品

6つのホルン三重奏曲/エンゲルベルト・シュミット(1987)
CD(CALIG CAL50865)

ライヒャ&ドープラ/ホルン三重奏曲集
1.ライヒャ/ホルンのための三重奏曲Op82より
     第19曲〜第24曲
2.ドープラ/大三重奏曲第1番Op4−1
     〜3本のホルンのための
3.  〃 /大三重奏曲第2番Op4−2
     〜3本のホルンのための
4.  〃 /大三重奏曲第3番Op4−3
     〜3本のホルンのための

  エンゲルベルト・シュミット(ホルン)
  カール・ライトマイヤー(ホルン)
  ウルリヒ・ケーブル(ホルン)
   (ホルン:エンゲルベルト・シュミット)
  録音 1987年7月12〜16日
      1987年10月21〜23日

 エンゲルベルト・シュミット氏製作のホルンを使用したホルン・トリオです。彼はベルリン・フィルの第2ホルン奏者でしたが、自分で工房を持ち、自分の名前を付けたホルンは現在では不動の人気があります。
 ライヒャのホルン三重奏曲は24の曲の作品ですが、後半の6曲が演奏されています。中でも第21曲からの4曲は親しみやすく単独でも演奏されます。シュミットとライトマイヤー、そしてケーブルの3人の演奏は完璧で、この作品の魅力と演奏する楽しさが伝わってきます。
 ドープラの3つのグランド・トリオ(大三重奏曲)はそれぞれ4つの楽章で構成されています。大三重奏曲第1番は第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ・ノン・タント」、第3楽章「メヌエット・ボレロ」、第4楽章「ロンド」になっています。
 大三重奏曲第2番は第1楽章「アレグロ・アルティエメンテ」、第2楽章「カノン:アンダンテ」、第3楽章「メヌエット:アレグロ」、第4楽章「アジタート・ノン・トロッポ」になっています。
 大三重奏曲第3番は第1楽章「レント〜アレグレット」、第2楽章「ロマンス」、第3楽章「メヌエット、グラチオーソ」、第4楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」になっています。 このグランド・トリオはアントン・ライヒャの24のトリオに比肩する作品といえます。小さなシンフォニーが3つ続けて演奏されます。このトリオの演奏も素晴らしいものです。


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