モーツァルト/ホルン協奏曲

4番/バリー・タックウェル(1991)
CD(BBC RT CD1)

1.ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」Op92
2.モーツァルト/ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
3.シベリウス/交響曲第1番ホ短調Op39

  バリー・タックウェル(ホルン)(2)
  オーウェイン・アーウェル・ヒューズ指揮
  BBCコンサート・オーケストラ
    録音 1991年7月23日ライヴ

 BBCコンサート・オーケストラのセント・デイヴィッド・ホールでのコンサート・ライヴ録音です。
 ドヴォルザークの序曲「謝肉祭」は華々しく演奏される名曲名演です。ドヴォルザークの序曲の代表的な作品です。
 モーツァルトのホルン協奏曲第4番はイギリスの名ホルン奏者バリー・タックウェルのホルン・ソロによる演奏です。第1楽章からタックウェル独特の奏法によるホルンの響きが聴かれます。タックウェルとしてはほぼ最後のモーツァルト演奏かもしれません。滑らかな演奏はさすがにタックウェルです。カデンツァはタックウェルのもので短いものです。第2楽章のロマンツェはタックウェルお得意のモーツァルトだけに素晴らしいロマンスです。第3楽章のロンドはこれも軽快なホルンでタックウェルの魅力あふれる演奏です。これぞホルンという響きがたっぷり味わえます。コーダ前にカデンツァが入ります。
 シベリウスの交響曲第1番ホ短調はオーウェイン・アーウェル・ヒューズ指揮のBBCコンサート・オーケストラによる演奏です。シベリウスの交響曲は伝統的にイギリスのオーケストラは得意としていますが、このシベリウスの音作りはよくできています。ホールトーンの良さとティンパニの響きの素晴らしさ、これぞシベリウスの音です。第3楽章のリズム感とティンパニの弾む音、申し分ありません。フィナーレにおいては冒頭の弦楽の泣かせる響き、遠雷のようなティンパニ、シベリウスの交響曲第1番が傑作中の傑作に聞こえてきます。素晴らしい演奏です。


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