第七交響曲

クルト・マズア/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(2002)
CD-R(Sounds Supreme 2S-083)

1.ドビュッシー/交響詩「海」
2.ラヴェル/ラ・ヴァルス
3.ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調Op92

  クルト・マズア指揮
   ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
  録音 2002年5月ライヴ

 マズアはドビュシーの「海」を1996年にニューヨーク・フィルと録音していました。ロンドン・フィルとは2000年〜2007年に首席指揮者をつとめており、この録音はそのときのものです。
 ドビュッシーの「海」は。第1曲「海の夜明けから真昼まで」は音の厚みが素晴らしくコーダは打楽器の活躍が素晴らしい。第2曲「波の戯れ」は管楽器の美しい響きが聞き物。弦楽器のさざなみ、ハープのきらめきもきれいです。第3曲「風と海との対話」では冒頭の響きが見事です。ホルンと弦楽の対話もきれいです。後半の合いの手パッセージが面白く、トランペットだけでしかもミュートを使うという前例のない演奏です。終結の三連符もミュート付きトランペットで高らかに演奏というユニークな演奏です。
 「ラ・ヴァルス」はこれもニューヨーク・フィルとの録音があります。フランスの香りただよう名演です。
 ベートーヴェンの交響曲第7番は重要なレパートリーのひとつでしょう。交響曲全集は2度録音しています。第7番は第1楽章の序奏から素晴らしい響きを出しています。第2楽章:アレグレットの弦楽の美しさ、第3楽章の勢いのあるスケルツォも素晴らしい。フィナーレのテンポは速めで演奏は素晴らしいですが惜しいのはホルンの迫力不足でしょう。


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