田園交響曲

プロ・アルテ・アンティカ・プラハ(2001)(弦楽五重奏版)
CD(ARTESMON AS−704−2) 

1.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
2.   〃   /交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」
      (エバース編:弦楽五重奏版)

  プロ・アルテ・アンティカ・プラハ
   録音 2001年6月24&25日
        9月30日&10月5日  

 ベートーヴェンの交響曲にはエバース(1770〜1836)によって弦楽五重奏に編曲された版がありこのアルバムは「運命」と「田園」を収録したものです。プロ・アルテ・アンティカ・プラハは1995年にも「運命」と8番を録音しています。
 第5番「運命」は弦楽五重奏という制限があるためすべての音を出すことは無理ですが、きれいな演奏で新たな印象を受けます。ピアノ版とは異なる味わいのあるベートーヴェンになっています。弦楽のパートはほとんど代えてはいないようで、管楽器のパートがヴァイオリンだったり、ヴィオラだったりチェロだったりです。
 第1楽章のリズム感の豊かさ、第2楽章の主題の美しさは弦楽アンサンブルの真骨頂でしょう。第3楽章ではトリオのフーガは弦楽アンサンブルだけに見事な演奏になっています。フィナーレも素晴らしく、いつしかフルオーケストラでなくても楽しめることに気が付きます。 
 第6番「田園」は第1楽章の冒頭から癒されます。弦楽器で始まるこの曲は素直に聴くことができます。確かにフルートもオーボエもホルンもありませんが、紛れもなく「田園」が響いています。名曲が爽やかに演奏されています。


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