モーツァルト/ホルン協奏曲

2番/カミル・シュレーター(1988頃)
CD(zyx CLASSIC CLS4024)

モーツァルト/協奏曲集
1.クラリネット協奏曲イ長調K622
2.ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K218
3.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417

 ホセ・オストランク(クラリネット)(1)
 ユージン・シェーファー(ヴァイオリン)(2)
 カミル・シュレーター(ホルン)(3)
 アルベルト・リッツィオ指揮
  モーツァルト音楽祭管弦楽団(1&3)
 ピエール・ナラート指揮
  ベルギー音楽祭管弦楽団(2)
  録音 1988年頃

 モーツァルトのクラリネット、ヴァイオリンとホルンの協奏曲集です。
 クラリネット協奏曲イ長調はホセ・オストランクのクラリネットによる演奏です。クラリネット協奏曲の傑作といえるモーツァルトのこの協奏曲はきれいな作品です。オストランクのクラリネットが華麗に響きます。第2楽章のアダージョは大変美しい主題が歌われます。甘い音色のクラリネットが響き渡ります。オーケストラもよい響きです。第3楽章のロンドはモーツァルトの傑作と言っても良いほどの軽やかで美しい主題が歌われます。クラリネット協奏曲の魅力あふれる作品です。オーケストラの演奏も素晴らしいです。
 ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調はユージン・シェーファーのヴァイオリン独奏です。第1楽章のアレグロは勢いのある序奏と明るい響きのヴァイオリンが美しい主題を奏でています。オーケストラもよい響きです。モーツァルトの音楽の明るさは素晴らしいです。カデンツァは長大で大変見事な演奏です。第2楽章のアンダンテ・カンタービレはきれいな序奏、そのあとから愛らしい主題が表現力豊かに奏でられます。カデンツァがきれいに入ります。第3楽章はロンド、軽快な主題が歌われます。オーケストラがヴァイオリンを引き立ててくれます。ここのカデンツァも大変きれいな演奏です。
 ホルン協奏曲第2番は第1楽章からカミル・シュレーターのきれいな響きのホルンが流れます。展開部から再現部の演奏もきれいです。第2楽章のアンダンテは美しい主題を朗々とした響きで演奏しています。きれいなホルンです。第3楽章のロンドはホルンもオーケストラも快適な演奏です。フェルマータのあとにカデンツァは入りませんが、このモーツァルトはきれいな演奏です。


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