1950年代の演奏

カール・シューリヒト/フランス国立管弦楽団(1956)

CD−R(RARE MOTH RM 505-M)
 ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
   7:11/9:09/5:00/7:32
   (第1楽章リピート:ワインガルトナー版)
CD(MEMORIES MR2035/36)
 ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
   7:11/9:09/5:00/7:32
   (第1楽章リピート:ワインガルトナー版)

 カール・シューリヒト/フランス国立管弦楽団
  録音 1956年9月23日 ライヴ

 この演奏はシューリヒトがパリ音楽院を指揮して全集を録音する前年にフランス国立(放送)管弦楽団を指揮したライヴです。2つのスタジオ録音よりも速いテンポです。2つの音源は音質にほとんど差はありません。
 交響曲第5番の録音は大変よくて生々しい弦の音が冒頭から響きます。非常に熱気のこもった緊張感あふれる演奏です。明るいホルンのファンファーレが強く響きます。息をもつかせぬほどの張り詰めた雰囲気の展開部も凄いです。再現部のファンファーレはファゴットにホルンを重ねているようです。ティンパニの重厚な音が響きます。
 第2楽章は少し速めのアンダンテになっています。オーケストラのアンサンブルは見事です。木管四重奏の響きもきれいです。
 第3楽章は序奏のフェルマータは短めで、リタルダンドも軽いです。ホルンのテーマは力強く響きます。フーガは素晴らしいアンサンブルでした。後半ヴァイオリンのピツィカートとバックのヴィオラの装飾音がバランスよく聞こえています。コーダでティンパニの連打が印象的です。
 フィナーレは凄い演奏です。主題をゆったり演奏したかと思ったらいっきにテンポアップしてきました。また第2主題でテンポを落としてまたテンポアップという離れ業をやってのけています。展開部の緊張感も驚きのものです。これは本当にシューリヒトかと耳を疑うような演奏です。再現部も同様に一気にテンポアップしてきます。コーダの盛り上げ方はこれも驚きです。ホルンの主題はドルチェで吹かせてすぐにテンポアップでした。プレストの猛スピードはフルトヴェングラーのようです。4楽章を7分32秒で演奏するとこのような演奏になるのでした。
 シューリヒトの「運命」の演奏としてはスタジオ録音も吹っ飛ぶ超名演です。


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