モーツァルト/ホルン五重奏曲

ローランド・パンドルフィ(1977〜79)
CD(BOX CD3X 3014)3枚組

管楽器のための室内楽作品集
1.ブラームス/クラリネット五重奏曲ロ短調Op115
2.モーツァルト/クラリネット五重奏曲イ長調K581
3.  〃    /ピアノと管楽の為の五重奏曲
                変ホ長調K452
4.ベートーヴェン/ピアノと管楽の為の五重奏曲
                変ホ長調Op16
5.ハイドン/フルート、チェロとピアノのための
           三重奏曲第17番ヘ長調
6.モーツァルト/クラリネット、ヴィオラとピアノの為の
             三重奏曲変ホ長調K498
7.  〃   /ホルン五重奏曲変ホ長調K407
8.ベートーヴェン/フルート、ヴァイオリンと
      ヴィオラのためのセレナード ニ長調Op25

 ジョージ・シルフィーズ(クラリネット)(1〜4&6)
 ジョン・コールマン(ヴァイオリン)(1、2&7)
 ジョナサン・ベイラー(ヴァイオリン)(1)
 ダーレル・バーネス(ヴィオラ)(1&8)
 ジョン・サンアンブロジオ(チェロ)(1、2&7)
 ジェニー・リンド・ジョーンズ(ヴァイオリン)(2)
 ジョアン・コールマン(ヴィオラ)(2&7)
 ワルター・クリーン)(ピアノ)(3)
 ピーター・ボーマン(オーボエ)(3) 
 ジョージ・ベリー(ファゴット)(3&4)
 ローランド・パンドルフィ(ホルン)(3、4&7)
 アベイ・シモン(ピアノ)(4)
 リチャード・ウッドハムズ(オーボエ)(4)
 ニューヨーク・カメラータ(5)
 トーマス・ダム(ヴィオラ)(6)
 パメラ・パウル(ピアノ)(6)
 カスリーン・マティス(ヴィオラ)(7)
 ジェイコブ・ベルグ(フルート)(8)
 マックス・ロビノヴィッツ(ヴァイオリン)(8)
 録音 1975年&1977〜79年

 アメリカの演奏家による管楽器のための室内楽作品集です。
 ブラームスとモーツァルトのクラリネット五重奏曲を演奏しているジョージ・シルフィーズはセントルイス交響楽団の首席クラリネット奏者でした。甘い響きで哀愁的なメロディが流れるブラームスはほっとする素晴らしい演奏です。
 モーツァルトのクラリネット五重奏曲はやわらかな響きのクラリネットが美しい主題を奏でます。第3楽章のメヌエットは弦楽四重奏がきれいなこともまた特筆ものです。
 モーツァルトのピアノと管楽の為の五重奏曲はピアノをワルター・クリーンが弾いています。ホルンのパンドルフィがここでは豊かな響きを出しています。木管楽器と共に良いアンサンブルです。
 ベートーヴェンのピアノと管楽の為の五重奏曲はピアノをアベイ・シモンが弾いています。ピアノ主導のこの作品はモーツァルトの五重奏とは違う魅力があります。
 ハイドンのフルート、チェロとピアノのための三重奏曲第17番は数多いこのトリオの中の1曲です。2つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ」、第2楽章「フィナーレ:テンポ・ディ・メヌエット」となっています。
 モーツァルトのクラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲変ホ長調は「ケーゲルシュタット・トリオ」として知られている名曲です。クラリネットは楽しそうな主題を奏でます。ヴィオラが入る作品としても重要な作品のひとつです。
 モーツァルトのホルン五重奏曲変ホ長調はモーツァルトのホルン作品の最初のものです。流れるようなホルンの主題は大変きれいなものです。当時のナチュラルホルンではかなり難しいものだったと思います。第2楽章のアンダンテは弦楽の響きも美しく前奏のあとから吹かれるホルンの響きもまた良いものです。第3楽章はアレグロでホルンの軽快な歌が魅力です。中間部の転調する主題もまた素晴らしいものです。
 ベートーヴェンのフルート、ヴァイオリンとヴィオラのためのセレナードは6つの楽章で構成されています。第1楽章の跳躍的なフルートの主題が特徴的でよく知られた作品です。この作品にはフルートとピアノの版もあります。


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