シューマン/アダージョとアレグロ

ヘルマン・バウマン(1973)
LP(MPS ULX−3252−P)

 ヘルマン・バウマン/ホルン協奏曲名演集 U
1.ケルビーニ/ホルンと弦楽の為のソナタ第1番
2.   〃  /ホルンと弦楽の為のソナタ第2番
3.カリヴォダ/ホルンと管弦楽の為の序奏とロンド
4.レーガ―/ホルンと管弦楽の為のスケルツィーノ
5.シューマン/アダージョとアレグロ変イ長調
     (オーケストラ編曲:エルネスト・アンセルメ)
6.ヴァイスマン/コンチェルティーノ変ホ長調Op118
   ヘルマン・バウマン(ホルン)
    マリヌス・フォールベルク指揮
      ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
        録音 1973〜74年  

 このレコードは1976年9月の新譜でした。このLPでしか聴くことのできないカリヴォダとヴァイスマンの協奏曲は大変魅力的な作品であり、どうして他のソリストが録音しないのか不思議なくらいです。(ヴァイスマンはカナダのマーチン・ハックルマンが録音しています)
 シューマンのアダージョとアレグロはアンセルメの編曲です。アンセルメはスイス・ロマンドのホルン奏者エドモン・ルロワールの為に編曲して録音を残していましたが、再発売されていないところを見ると原盤に問題があるのでしょう。(私は10代の時に喫茶店で聞いたのですがその後発売にはなりませんでした)バウマンの名演によって録音されたことは嬉しい限りです。
 ヨハネス・ヴェンツェスラウス・カリヴォダ(1801〜1866)はプラハ生まれの作曲家です。序奏とロンドは1834年に作曲され、楽譜はナチュラルホルン用のパート譜とバルブホルン用のパート譜の2種類作曲したそうです。演奏は困難ですが名曲です。
 ユリウス・ヴァイスマン(1879〜1950)はドイツの作曲家と思われます。ホルンと小オーケストラのためのコンチェルティーノは1935年の作品です。とても親しみやすいメロディーが豊富です。この曲もたくさん演奏されるべきです。
 なお、このMPSのレコードは81年に絶盤セールをしておりその後CD化もされていません。もったいないことです。その時に1500円でもう一枚買っておくべきでした。


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