シューベルト/流れの上で

ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(1991)
CD(DECCA 480 4923)

シューベルト/歌曲集
1.歌曲集「白鳥の歌」D.957
2.流れの上で D.943

  ペーター・シュライアー(テノール)
  アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
  ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)(2)
  録音1988年8月(1)
    1991年8月(2)
 ウィーン、コンツェルトハウス・モーツァルトザール

 ペーター・シュライアーのシューベルト歌曲集です。シュライヤーは若い時からリートを歌っていました。この「白鳥の歌」は53歳の円熟期の録音で声量も豊かで美しい歌声が響きます。全18曲の中では第6曲「セレナーデ」はシューベルトのセレナーデとして有名です。数々の編曲があります。なお、「白鳥の歌」はオリジナルでは14曲ですが、このアルバムでは4曲追加されています。
 「流れの上で」はホルン・オブリガート付きの歌曲です。この時期かなりの作曲家が声楽、ホルンとピアノのための作品を作曲していました。中でもこのシューベルトの「流れの上で」は美しさとホルンの素晴らしい響きが人気で数多くの録音があります。シュライヤーは1971〜72年にペーター・ダムのホルンで録音していました。この録音ではラドヴァン・ヴラトコヴィチがホルンを吹いています。ヴラトコヴィチは甘い音色でシュライヤーを支えています。素晴らしい演奏のひとつでしょう。なお、「流れの上で」は2012年まで発売されなかったようです。


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