モーツァルト/ホルン協奏曲

3番/ラリー・ウィリアムズ(2001)
CD(Golden Horn 自主制作)

パラダイムス
1.モーツァルト/ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
2.バッハ/無伴奏チェロ組曲第2番ト短調
            (ホルン版 原曲:ニ短調)
3.シューベルト/流れの上で D943
4.R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番変ホ長調
5.ヘンデル/歌劇「ジュリアス・シ−ザー」より
     アリア「Va tacito e nascosto」

  モルフェウス・トリオ
  キール・エングラー(メゾ・ソプラノ)(3&5)
  ダニエル・ラウ(ピアノ)(1、3〜5)
  ラリー・ウィリアムズ(ホルン)(1〜5)
  録音 2001年

 ラリー・ウィリアムズ・プロデュースによる自主制作録音アルバムです。
ラリー・ウィリアムズはフィリップ・ファーカスを師として、クラシック、ジャズ、ポピュラー音楽までこなすオールマイティなホルン奏者です。いくつかのオーケストラでホルンを吹くかたわら、メゾ・ソプラノのエンゲラー、ピアノのダニエル・ラウとモルフェウス・トリオを結成して室内楽活動もしています。
 モーツァルトのホルン協奏曲第3番はピアノ伴奏ということでかなり自由な演奏が見られます。装飾音を入れたり、第3楽章ではオクターブ高くフレーズを吹いたりなかなか面白い演奏です。
 バッハの無伴奏チェロ組曲第2番はレガートのなめらかな演奏です。バッハのこの名曲を実に見事に吹き上げています。ホールに響く音楽は素晴らしく、息継ぎの巧みさは度肝を抜かれます。
 シューベルトの「流れの上で」はメゾ・ソプラノの歌唱なので移調して演奏されています。低い音程のホルンはやや暗いイメージになりますが演奏は見事です。
 シュトラウスの1番はかなり力の入った冒頭、そしてやわらかな響きのホルンが響く第1楽章はなめらかレガートの演奏であり思わず聞き入ってしまいます。第2楽章もきれいです。第3楽章はカデンツァ部のあとでテンポを落として吹き始めるユニークな演奏です。テンポアップして終わります。
 最後のヘンデルのアリアは「ジュリアス・シーザー」の中の1曲です。ホルンとのからみがきれいです。大変美しいアリアです。


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