1980〜1999年の演奏

朝比奈 隆/大阪フィルハーモニー交響楽団(1985)
CD(Victor VICC−2100)

1.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
  (9:28/11:01/6:34/12:34)
  (第1楽章、第4楽章リピート:原典版)
2.   〃   /交響曲第8番ヘ長調Op93

  朝比奈隆指揮
   大阪フィルハーモニー交響楽団
   録音 1985年3月31日(1) 
       1985年5月26日(2) 
   大阪・ザ・シンフォニー・ホール・ライヴ 

 このアルバムは朝比奈隆のベートーヴェン交響曲、3度目の全集となったライヴの1枚です。
 交響曲第5番「運命」は遅いテンポの演奏ですが、充実した響きと重厚さは素晴らしく、70年代の演奏とはかなりの差が感じられます。第1楽章の遅いテンポを息もぴったりでここまで見事に演奏されると欧米の演奏にひけをとりません。第2楽章の美しい響き、第3楽章の流麗な演奏ということありません。フィナーレの冒頭のテンポ、重厚な響きとドイツのオーケストラのような響きを見事に出しています。
 交響曲第8番も冒頭から素晴らしい響きを出しています。第2楽章:スケルツァンドの軽やかな演奏、第3楽章:メヌエットの美しさ、トリオのホルンの響きと聴き応え十分です。 


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