1960〜1979年の演奏
オットー・クレンペラー/バイエルン放送交響楽団(1969) |
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CD(EMI 7243 566865 26)
1.ベートーヴェン/交響曲第4番変ロ長調Op60
2. 〃 /交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
(7:32/12:06/6:52/10:59)
(リピート無し:原典版)
オットー・クレンペラー指揮
バイエルン放送交響楽団
録音 1969年5月30日ライヴ
クレンペラーがバイエルン放送に客演した時のベートーヴェン・ライヴです。1998年になって発掘された録音でした。
交響曲第4番はクレンペラーらしい音づくりだり説得力のある演奏です。第1楽章は提示部のリピートがありますので全曲の演奏に40分以上かかっています。これはフィナーレのテンポが遅いせいもありますが、長い演奏です。
交響曲第5番「運命」はかなり遅いテンポの第1楽章が大変雄大な響きの演奏になっています。提示部のリピートがありません。展開部に若干テンポの変化をみせています。特徴的なのはヴァイオリンの主題でリズムをはっきり刻んでいることでしょう。再現部でティンパニの強打にびっくりします。ファゴットのファンファーレはファゴットで吹いています。第2楽章は遅いテンポの演奏で主題をゆったりと演奏してリズムをはっきりとさせており内声部も聞こえてきます。木管四重奏は優雅な響きがきれいでした。第3楽章もゆったりとしたテンポです。ホルンの主題は明るく力強い響きです。フーガは遅いテンポで弦楽の素晴らしい響きがあります。このテンポはフリッチャイよりも遅く記録的な遅さと思います。フィナーレは堂々とした響きでテンポは遅めですが厚い響きを出しています。提示部のリピートはありません。展開部は各楽器の切れの良い音が響き渡ります。第3楽章の回想が大変遅いテンポです。再現部のゆったりとした演奏は驚きですが乱れのない演奏に聞きいってしまいます。コーダのホルンの主題の美しさは特筆ものです。遅いだけに美しさが際だっています。プレストがアレグロのようですが終結までの圧倒的な響きには素晴らしいものがあります。 |
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