1980〜1999年の演奏
ジャン・ルイジ・ジェルメッティ/シュトゥットガルト放送交響楽団(1990) |
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FMライヴ(サントリーホールでの演奏会)
ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
7:16/10:27/5:05/9:38
(第1楽章、第4楽章リピート:原典版)
ジャン・ルイジ・ジェルメッティ指揮
シュトゥットガルト放送交響楽団(
1990年10月24日 東京サントリーホール
ジェルメッティはイタリアの指揮者ですが、ライヴで聴いた93年の「春の祭典」の名演奏が大変印象に残っています。これは90年の来日時の演奏でした。
交響曲第5番の第1楽章は速いテンポですが見事な棒さばきを見せてくれました。ホルンのファンファーレの強奏は素晴らしい響きでした。展開部のオーボエカデンツァが美しいし、再現部のファゴットのファンファーレもしっかり強調しています。見事な第1楽章でした。
第2楽章は普通のテンポでじっくりと歌っています。ffのティンパニはとても良かったです。木管の響きもきれいで、第3変奏など聞き物です。美しい響きの第2楽章でした。ホールも最高です。
第3楽章はホルンの主題の前に物が落ちるような雑音が入りましたがホルンの力強い演奏が鬱憤を晴らしてくれます。フーガも抜群です。終結部の緊張感はたまりません。
フィナーレは速めのテンポですがティンパニの響きがとても印象的でした。また大変スリリングな演奏です。リピートがうれしいですね。展開部112小節からのファゴットとトロンボーンの経過句をテヌートしていたのがとても印象的でした。再現部もご機嫌な演奏です。ティンパニがとても良い響きを出しています。コーダも最高でした。これは是非CD化して欲しい名演です。 |
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