モーツァルト/ホルン協奏曲

2番/デニス・ブレイン(1954.5.7)
CD(VENIAS VN-02411)

1.モーツァルト/ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
2.R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番変ホ長調
3.   〃    /管楽器のための交響曲変ホ長調

  デニス・ブレイン(ホルン)(1〜3)
  ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮
   北ドイツ放送交響楽団(1&2)
  カール・ハース指揮
  ロンドン・バロック・アンサンブルのメンバー(3)
  録音 1954年5月7日(1&2)
      1953年1月29&30日(3)

 デニス・ブレイン・コレクション(20枚セット)の第11集です。
 モーツァルトの「ホルン協奏曲第2番」は北ドイツ放送の放送録音です。公式な発売は初めてかもしれません。この第2番はブレインの演奏としてはカラヤンとの全集の後になって最後の録音です。録音は大変良い状態で残されています。スタジオ録音と比べても響きの良さは遜色ないものです。ブレインのホルンは絶頂期かもしれません。第1楽章、第2楽章と素晴らしいレガート演奏が流れます。音色の美しさも抜群です。この演奏ではロンドの20〜21小節の上昇フレーズで最初にスラーをいれないタンギングのみです。ブレインの2番は6種類ありますが、タンギングのみの演奏はこれだけです。
 リヒャルト・シュトラウスの「ホルン協奏曲第1番」はモーツァルトの2番と同じ日の演奏です。ブレインのシュトラウス1番はガリエラとサヴァリッシュの指揮で2つのスタジオ録音がありますが、この録音はブレインの生演奏を録音したという貴重なものでした。この演奏は2つのスタジオ盤をしのぐ演奏でしょう。録音の良さ、演奏の良さ、第3楽章のクレッシェンド効果など言うことなしです。私はブレインの1番はこれが一番だと思います。
 リヒャルト・シュトラウスの「管楽器のための交響曲変ホ長調」は「楽しい仕事場」の副題があります。16の管楽器による4楽章の作品です。ホルンの作品ではありませんが、ブレインが参加しており時折ブレインのホルンが聞かれます。


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