田園交響曲

ウィレム・メンゲルベルク/ロイヤルフィル・コンセルトヘボウ(1938)
CD(TAHRA TAH420−421)

メンゲルベルク/ベートーヴェン・ライヴ録音集
1.交響曲第2番ニ長調Op36
2.交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」
3.交響曲第7番イ長調Op92
4.ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op61

  ルイ・ズィマーマン(ヴァイオリン)(4)
  ウィレム・メンゲルベルク指揮
  ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
   1936年5月14日ライヴ録音(1)
   1938年5月22日ライヴ録音(2)
   1936年5月21日ライヴ録音(3)
   1940年4月18日ライヴ録音(4)

 メンゲルベルクのベートーヴェンはSP録音の他にフィリップスのライヴ録音全集がありますが、この録音はそれとは別のライヴ録音です。演奏前にメンゲルベルクが譜面台を指揮棒でたたく音がはっきり聞こえます。
 交響曲第2番はかなり重い感じを受けますが第2楽章の演奏はなめらかです。ポルタメントをかける演奏はこの時代らしいですが、メンゲルベルクはよくかけています。 交響曲第6番「田園」は冒頭はゆったりと入り、すぐにテンポを上げています。第2楽章は主題を微妙に早く入る独特の演奏がここでも聞かれます。
 交響曲第7番は重厚な第1楽章、引きずるような第2楽章がメンゲルベルクらしいです。フィナーレは熱気があります。
 ルイ・ズィマーマンのヴァイオリンはポルタメントを随所に使うもので、この時代の特徴ですが、オーケストラもポルタメントをかけますので面白い演奏になっています。カデンツァはズィマーマンの自作です。第1楽章が終わると盛大な拍手があります。


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