田園交響曲

ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1977)
CD(TOKYO FM TFMC-0027)

1.ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」
2.    〃   /交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
       (第1楽章リピート:ワインガルトナー版)

  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
   録音1977年11月16日
    東京 普門館ライヴ

 カラヤン/ベルリン・フィルが1977年に東京の普門館でベートーヴェンの交響曲全曲を演奏したときの録音です。
 交響曲第6番「田園」は速めのテンポで颯爽とした第1楽章がここでもきれいです。ホルンセクションの厚みのある響きは素晴らしい。第2楽章もやや速めのテンポです。その中にあってクラリネットとファゴットによる主題は実にきれいな演奏です。また終結のフルート、オーボエ、クラリネットの掛け合いが絶品です。第3楽章のホルン・ソロはおそらくハウプトマンかと思いますが、大変きれいです。第4楽章の「嵐」は凄い迫力です。打楽器とオーケストラの大音量が聞かれます。第5楽章はクラリネット、ホルンの主題が美しい響きで始まります。
 交響曲第5番「運命」は厚みのある冒頭の響きがカラヤン独特で圧倒されます。ホルンのファンファーレはハウプトマンらの鮮やかな演奏が素晴らしい響きを出しています。展開部の演奏はレガートでよどみないもので速いながらも緊張感があります。再現部のファンファーレはホルンが吹いています。第2楽章は弦楽と木管の美しい響きがたまりません。第3楽章のホルンの主題は圧倒的な響きです。ベルリン・フィルのホルン・セクションはやはり凄いです。フーガの演奏は弦楽の抜群の演奏があります。フィナーレの厚みのある響きはやはりベルリン・フィルらしく素晴らしいものがあります。コーダのホルンの主題から終結までの圧倒的な演奏は生で聴いたら息がつまるほどだったでしょう。


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