モーツァルト/ホルン協奏曲

4番/ヤン・ズヴァヘルマン(1954)
CDR(Forgotten fr 831)

モーツァルト/協奏曲集
1.フルート協奏曲第2番ニ長調K314
2.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
3.クラリネット協奏曲イ長調K622

オーレル・ニコレ(フルート)(1)
ヤン・ズヴァヘルマン(ホルン)(2)
ヨス・ドント(クラリネット)(3)
ヘンリー・スウォボダ指揮
 ヴィンタートゥール交響楽団(1)
オットー・アッカーマン指揮
 オランダ・フィルハーモニー管弦楽団(2)
ワルター・ゲール指揮
 ミュージカル・マスターピース協会管弦楽団(3)
録音 1953年(1&2)
    1954年(2)

 オランダの貴重な録音からの復刻盤です。モーツァルトの協奏曲の中でもホルン協奏曲の演奏には驚きます。
 フルート協奏曲第2番ニ長調は当時ベルリン・フィルのフルート奏者だったオーレル・ニコレが演奏しています。澄んだ音色のフルートによるモーツァルトは素晴らしいものです。ニコレはステレオで再録音していますが、このモノラル録音も大変美しいフルートに酔いしれます。
 ホルン協奏曲第4番変ホ長調はズヴァヘルマンのホルン・ソロです。モノラルではブレインとシャピロ以来の録音でした。この録音の注目すべきはブレインの録音とは全く違う楽譜を使用していたことです。これが1974年のペーター・ダムが録音したものとそっくりです。主題の違いはすぐに分かります。ダムの演奏とは少し違いがあるのですが、ほぼ同じです。驚きの演奏です。カデンツァも長い長い素晴らしい演奏です。第2楽章は変わりないものです。やや速めのテンポでロマンツェを演奏しています。第3楽章のロンドは数か所に違いがありますが軽やかな素晴らしいホルンの演奏です。コーダ前に素晴らしいカデンツァがあります。これは大注目の演奏です。記念碑的な録音です。
 クラリネット協奏曲イ長調はヨス・ドントのクラリネット独奏です。モーツァルトのクラリネット協奏曲は名曲中の名曲です。この演奏も良い音色のクラリネットで演奏しています。第2楽章のアダージョも素晴らしい演奏です。第3楽章は軽やかなロンドが素晴らしい演奏です。


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