モーツァルト/ホルン協奏曲

2〜4番/ヨゼフ・ドクピル(1980年代)
MP3音源( Americana Songs)

モーツァルト/ホルン協奏曲集
1.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
2.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
3.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495

 ヨゼフ・ドクピル(ホルン)
 アルベルト・リッツィオ指揮
 モーツァルト・フェスティバル管弦楽団
   録音 1980年代

 この録音は1988〜89年頃に発売されたにPILZのヘンリー・アドルフ指揮フィルハーモニア・スラヴォニカとの共演だったホルン協奏曲第2番と第4番と同じです。第3番はPILZのヨーシ・ファロートの録音とは別のものです。ドクピルのホルンはドイツ系の音色です。やや明るい音色でモーツァルトを十分楽しめるものです。
 ホルン協奏曲第2番はレガートのきれいなホルンで滑らかな演奏です。ドクピルのホルンは太い音色でウィンナホルンのようにも聞こえます。第2楽章もきれいな演奏です。第3楽章のロンドは爽やかなホルンで力みのない素晴らしい演奏です。
 ホルン協奏曲第3番は冒頭からホルンがよく響きます。ソロの演奏はきれいなレガートで見事な演奏です。展開部のホルンも良い響きです。カデンツァも見事なものです。第2楽章:ロマンツェは弦楽の響きの良さと共にホルンのロマンティックな演奏がきれいです。第3楽章のアレグロは軽快なホルンが気持ちよいものです。クラリネットとファゴットが入るこの曲は響きがきれいです。
 ホルン協奏曲第4番は明るい響きのホルンが素晴らしい。ドクピルはこの作品への思いが強いようです。メリハリのある素晴らしい演奏です。カデンツァは長いものでエコー効果もあってかなり凝ったものです。第2楽章のロマンツェはオーケストラの響きの良さ、ホルンの明るい響きが好印象です。第3楽章のロンドは軽快な演奏です。安定したホルンの響きが素晴らしいです。コーダ前にカデンツァの挿入はありません。これは良い演奏です。(2011年発売)


トップへ
戻る
前へ
次へ