ベートーヴェン/ホルン・ソナタ

スタイナル・グランモ・ニルセン(2010)
CD(2L 2L-079-SACD)

ベートーヴェン/ソナタ集
1.チェロ・ソナタ第2番ト短調Op5-2
2.ホルン・ソナタ ヘ長調Op17
3.チェロ・ソナタ第4番ハ長調Op102-1

 ビョルン・スールム(チェロ)(1&3)
 スタイナル・グランモ・ニルセン(ナチュラルホルン)(2)
 クリスティン・フォスハイム(フォルテピアノ)(1〜3)
 録音 2010年6月28日〜7月2日
 オスロ、ノルウェー音楽アカデミー、レヴィンホール

 ノルウェーの演奏家たちによるベートーヴェンのソナタ集です。
 チェロ・ソナタ第2番はビョルン・スールムのチェロによる演奏です。第1楽章はアダージョ・ソステヌート・エ・エスプレッシーヴォの長大な序奏と、アレグロ・モルト・ピウ・トスト・プレストの主部になります。スールムの緊張感あふれるチェロの演奏には圧倒されそうです。第2楽章のロンドはアレグロ、この楽章もベートーヴェンのチェロ・ソナタとしても完成度の高い作品です。演奏も素晴らしいです
 ホルン・ソナタはスタイナル・グランモ・ニルセンによるナチュラルホルンでの演奏です。ニルセンのホルンは安定したテクニックで古楽器を演奏しています。ストップ音もきれいです。第1楽章の提示部ではリピートでの演奏は即興の装飾音をつけてメリハリのある演奏です。展開部から再現部も勢いのある演奏で素晴らしいです。第2楽章のポコ・アダージョでも装飾音をいれています。第3楽章のロンドはフォスハイムのピアノと良いいコンビでベートーヴェンの名曲を演奏しています。後半に短いカデンツァを入れた見事な演奏です。
 チェロ・ソナタ第4番は1815年の作品。第1楽章はアンダンテの序奏とアレグロ・ヴィヴァーチェの主部で構成されています。主部からはピアノと共に厚い響きになります。チェロ・ソナタの魅力ある響きが続きます。第2楽章はアダージョの序奏とアレグロ・ヴィヴァーチェになります。主部の勢いのる演奏はベートーヴェンのチェロ・ソナタの素晴らしい響きがあります。スールムのチェロは名演です。フォスハイムのピアノも素晴らしい演奏です。


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