第七交響曲

アントネッロ・マナコルダ/カンマーアカデミー・ポツダム(2020)
CD(SONY Classical 19658740072)2枚組

ベートーヴェン/交響曲集
CD1
1.交響曲第1番ハ長調Op.21
2.交響曲第2番ニ長調Op.36
CD2
3.交響曲第7番イ長調Op.92

 アントネッロ・マナコルダ指揮
  カンマーアカデミー・ポツダム
  録音 2021年12月2&3日(1)
      2020年12月6&7日(2)
      2020年10月30日〜11月2日(3)
   ベルリン、ピエール・ブーレーズ・ザール(1)
   テルデックス・スタジオ(2&3)

 アントネッロ・マナコルダ指揮のカンマーアカデミー・ポツダムによるベートーヴェンの交響曲です。全集録音の第1弾です。弦楽パートはピリオド奏法、金管楽器とティンパニは古楽器を使用しています。
 交響曲第1番は第1楽章の序奏はきれいな演奏です。主部は速めのテンポで演奏をしています。木管がきれいな響きです。このテンポでリズム感よくきれいな演奏をしています。展開部から再現部の演奏も素晴らしいです。ティンパニも良い響きです。第2楽章のアンダンテ・カンタービレはやや速めのテンポで演奏していますので、ワルツのようで勢いのある演奏です。木管がきれいに響きます。第3楽章はアレグロ・モルト・エ・ヴィヴァーチェで勢いのある演奏です。トリオもきれいな演奏で、見事な演奏です。第4楽章は序奏の静寂と主部のアレグロ・モルト・エ・ヴィヴァーチェの対比は素晴らしいもので、速いテンポの主部はきれいな演奏です。ティンパニも良い響きです。勢いのある見事な演奏です。
 交響曲第2番は第1楽章の序奏に緊張感を感じます。やや速めのテンポで進んでいきます。提示部のテンポは速めでティンパニの響きは素晴らしいです。木管とホルンの響きも素晴らしいです。展開部の勢いのある演奏は素晴らしいです。再現部の演奏も素晴らしいです。第2楽章のラルゲットは木管から弦楽に受け継がれる主題が大変美しいものです。弦楽との対話は素晴らしいものです。この歌はベートーヴェンの作品の中でも印象に残る名曲です。ホルンがよく響きます。木管は後半もよい響きです。第3楽章はスケルツォ、メリハリをつけた冒頭はこのスケルツォの魅力を存分に楽しませてくれます。トリオがまた素晴らしいです。ティンパニの響きが絶妙です。木管とホルンの響きも素晴らしいです。第4楽章は良いテンポで入ります。弦楽の響きの良さ、木管とホルンの美しい響き、ティンパニも良い響きです。息の合った見事な演奏です。マナコルダの素晴らしいベートーヴェンの演奏です。

 交響曲第7番は第1楽章序奏の重厚な響きとオーボエやホルンのやわらかな響きがきれいです。弦楽の上昇フレーズの連続は聴きものです。刻みのきれいなこと、管楽器の美しさがあります。ティンパニも良い響きです。提示部のフルートも大変きれいです。全合奏におけるホルンの素晴らしい響きは聴きものです。ティンパニも良い響きです。提示部のリピートがあります。素晴らしい演奏です。展開部の弦楽の厚みのある響き、管楽器の響きの良さは素晴らしいものです。再現部では迫力のある演奏が聴かれます。コーダの低弦のフレーズの響きの素晴らしさ、終結部のホルンのハイトーンも素晴らしいです。第2楽章の「アレグレット」は弦楽の響きのよさ、対旋律の美しさがあります。弦楽の美しさは絶品です。管楽器が加わると感動的な響きになります。ティンパニも良い響きです。低弦の鮮やかな響きも素晴らしいです。ホルンのソロもきれいです。中間部の管楽器の演奏は素晴らしいです。コーダの感動的な響きもあります。最後はきれいに終わります。第3楽章の「プレスト」は軽快な演奏で勢いのある演奏です。ティンパニや管楽器は大活躍です。トリオはでクラリネットとホルンがきれいに響きます。フルートもきれいです。これは素晴らしい演奏です。第2トリオもまた感動的な演奏です。コーダは見事な終わり方です。第4楽章「アレグロ・コン・ブリオ」は快速なテンポで重厚な響きが聴かれます。ホルンのハイトーンもきれいです。これは勢いのある演奏です。弦楽の厚みのある響きも素晴らしいです。木管もきれいな演奏です。ティンパニも良い響きです。展開部の演奏も素晴らしい響きです。再現部の素晴らしい演奏、コーダの金管の迫力は絶品です。ホルンは素晴らしい響きです。これは名演です。


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