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1950年代の演奏
| エーリヒ・クライバー/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(1953) |
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CD1(ロンドン POCL-4598)7:11/9:12/5:19/9:19
CD2(DECCA 417 637-2) 7:11/9:12/5:19/9:20
CD3(AUDIOPHLE APL 101.564)
7:10/9:12/5:19/9:18
LP(DECCA ECS-518) 7:10/9:11/5:18/9:21
ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
(第1楽章リピート:原典版)
エーリヒ・クライバー指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
録音 1953年9月
ウィーン生まれの指揮者エーリヒ・クライバーはウィーン・フィルと英雄、第7と第9を録音していますがコンセルトヘボウを指揮したこの「運命」と「田園」はモノラル録音の中の名盤中の名盤です。息子のカルロス・クライバーもウィーン・フィルを指揮して運命を録音していますが、父親の名演奏に迫る録音を残しています。エーリヒ・クライバーは「田園」のほうが有名です。CDではLP時代の瑞々しい音がなかなか出ません。やはりLPで聴くべきでしょう。CD3のゴールド・ディスクは良い音質で聴かれます。
交響曲第5番の第1楽章は速いテンポで運命のテーマを演奏しています。コンセルトヘボウが良い響きを出していました。フェルマータの後に間をおかない演奏です。メンゲルベルク亡きあとのオーケストラを見事に統率しています。もうポルタメントを使う時代ではなくなっていました。 提示部、展開部ともに勢いのある演奏で、息をつくひまもないほどです。また淀みない流れが聴く者を引きつけます。コーダでもテーマの強調をすることなく一気に終わります。
第2楽章は少し速めのテンポですが見事な響きを出しています。この楽章はバルワーザーの吹く木製のフルートが聞き物でしょう。
第3楽章はホルンの強奏が見事でした。トリオのフーガは凄い演奏です。弦楽器の抜群のテクニックが冴えます。この楽章は木管の美しい音色が魅力で、特にファゴットがきれいです。
フィナーレは重厚な響きで、抑えの利いたティンパニがにくいです。コンセルトヘボウの残響がきれいに聞えます。展開部は少しのりきれないようでしたが3楽章の回想はよくまとまっていました。再現部も良い響きです。コーダがまたスリリングで、プレストに入るとますます力強く凄い音を出していました。クライバーの運命がこれほど凄かったとは思いませんでした。
この演奏は何度聴いてもいいです。この後に聴いた息子カルロスはとてもこの演奏にはかないませんでした。抑えの利かない演奏がカルロスだといえばわかるかもしれません。 |
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